AHA2023 @フィラデルフィア

AHA(American Heart Association)の年次学術学会に参加しました。
久しぶりのAHA、さすがワールドトップの貫禄で、コロナ前と変わらぬ賑わいででした。所属する委員会やCirculation: Cardiovascular Imagingの編集会議では海外の仲間と直接会う喜びを感じ、やはりメールやweb会議とは全く違う実りを実感します。アメリカの若手循環器医との新しい出会いもあり、いいコミュニケーションができました。また登壇者に女性が多く、人種も様々で、「多様性」の醸し出す活気を肌で感じた学術集会でした。

今回、AHAと日本循環器学会とのジョイントセッションの企画を担当させていただき、心筋・心膜疾患のマルチモダリティ診断のテーマでプログラムを組み座長を努めました。朝早いセッションでしたが多くの参加があり、日本・アメリカからそれぞれ素晴らしいご発表をいただき充実したセッションになりました。聴きに来ていたアメリカの若手医師が、「神戸の日循総会に99%行くから!」と目を輝かせて言ってくれて、とても嬉しい事でした。
教室の博士課程大学院・木村俊之先生は、マイトラクリップ術後の僧帽弁形態3次元解析の発表をしました。沢山の聴衆の前で堂々と発表し、内容に興味を持ってもらえたようです。国際的な舞台で自由にディスカッションできることが、学術集会の醍醐味です。引き続き頑張りましょう。

最終日は、今年AHAのプログラム委員として企画に携わった最新Imagingのセッションでした。私は宮崎大学で心臓外科古川教授と取り組んでいるホログラムを用いた診断の講義をしました。本音トークのディスカッションが大いに盛り上がり、年末年始から進めてきた企画が盛況に終わりほっとしました。MRIの血流イメージング担当の板谷先生は急遽渡米が難しくなられましたが、ビデオ講演と、スマートフォンでのリアルタイムディスカッションに参加され、現地開催+αの新時代を感じました。
来年のAHAは100th anniversary@Chicagoです!
教室では、分子細胞生物学を用いた循環器基礎臨床融合研究にも取り組んでいます。引き続き学術面で国際的に発信できるよう、チームで頑張って行きます。
(渡邉)