業務内容
連絡先
IVR外来窓口 放射線科外来(外来1階北)
TEL:0985-85-9881
センターの趣旨
近年のIVR:Interventional Radiology(画像下治療)技術の進歩により治療適応となる疾患や病態が増えています。
また、宮崎大学医学部附属病院においては2012年のドクターヘリ導入以降、外傷に対する緊急止血術をはじめとする急患対応も増加しています。IVRの安全性と質の向上のためには、IVR 関連専門医(放射線科、脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科など)のみならず救命センターや医療安全管理部、感染制御部、各診療科などとの連携や診療放射線技師・看護師とのチーム医療をこれまで以上に充実させ、さらには将来を見据えて若手医師の育成も急務であると考えています。そこで、放射線科、脳神経外科、循環器内科、小児科など附属病院放射線部血管造影室を使用する診療科およびハートセンターなどとの密な連携をはかり、病院全体で円滑かつ高度な医療が行える体制作りを目標としてIVRセンターを設立しました。
循環器系疾患に関してはハートセンターにおける治療が主体となりますが、IVRセンターとも連携を図り最善の治療法を提供いたします。
主な対象疾患や特徴的な医療
主な診療行為
各診療科が施行する以下のインターベンション
放射線科
緊急止血術、経動脈的化学塞栓術(TACE)、中心静脈(CV)ポート、コイル塞栓(内蔵動脈瘤、血管奇形、血行改変など)、術前塞栓、血管形成術・動脈ステント留置術、副腎静脈採血、画像下生検・ドレナージ、椎体形成術、直接穿刺による硬化療法
脳神経外科
脳動脈瘤コイル塞栓術、頸動脈海綿静脈洞瘻(CCF)に対する塞栓術、頸動脈ステント留置術、急性期脳梗塞血栓回収
循環器内科
経皮的冠動脈形成術(PCI)、経皮的アブレーション、ICD/CRTD 植え込み術
上記は代表的な手技のみであり、その他にも多数の手技を行います。また、小児循環器疾患のカテーテル治療にも対応可能です。
脳血管領域に関しては脳神経外科、心臓・循環器領域に関しては循環器内科、心臓血管外科、胆道疾患に関しては消化器内科へご相談ください。
設備・機器の紹介
① 血管造影X線診断装置 Azurion7 B12/12(フィリップス)
② IVR-CT装置Infinix Celeve-i/Aquillion ONE(キャノンメディカル)
③ IVR対応バイプレーンシステム Artis zee BA Twin PURE (シーメンス)
附属病院放射線部には上記3台の血管撮影装置があり、IVR血管系では②、IVR非血管系では③、循環器系疾患では①と③、脳外科系疾患では②、③を使用しています。これらの装置は、それぞれに特異な装備も有しており、目的に応じて使い分けを行っています。また、いずれかの装置を使用している際にも他の装置で急患に対応できるような環境を用意しています。
病院内における医療安全・医療人育成に関する取り組み
- 主に内科医の希望者を対象としてCVカテーテル、CVポート挿入トレーニングを行っています。
- 2019年5月29日 リスクマネージャー会議内にて「グローションCVカテーテル挿入についての注意点」と題してCVカテーテル挿入に関する基本的内容を含めて講演を行いました。
- 2021年6月23日 リスクマネージャー会議内にて「IVRの基本」と題し、①鼠径部大腿動脈穿刺と圧迫、②CVカテーテル・PICC・CVポート、③陽圧テクニックについて講演しました。
- 2022年4月7日 新規採用の研修医を対象としてシミュレターを用いたCVカテーテル・PICC挿入トレーニング行いました。
- 2022年下半期に研修医対象にCVカテーテル・PICC挿入のトレーニングを計画しています。
スタッフ紹介
センター長 | 榮 建文 | 放射線科 |
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副センター長 | 古小路 英二 | 放射線科 |
放射線科 | 増田 梨絵 | |
放射線科 | 原 卓也 | |
循環器内科 | 石川 哲憲 | |
脳神経外科 | 横上 聖貴 | |
小児科 | 原田 雅子 | |
麻酔科 | 指宿 昌一郎 | |
診療放射線技師 | 平原 由美 | |
臨床検査技師 | 尾方 美幸 | |
臨床工学技士 | 江川 雄紀 | |
副看護部長 | 川崎 朋子 |