
センター概要
総合周産期母子医療センターは、ハイリスク妊産婦の母体、胎児、新生児を一貫して管理し、母体管理、新生児管理を担うセンターです。産婦人科、小児科、小児外科をはじめ多くの診療科と協力し、チーム医療を実現した診療を行うことが可能となっています。
地域の産科開業施設や地域周産期センターと連携し、妊娠合併症などを有するハイリスク母体やハイリスク新生児などを各科と協力して専門的に治療します。県内の施設間で出生前の情報を共有し、タイミングを逃さずに母体・新生児搬送を受け入れ、宮崎県の「最後の砦」として、母児への最善の医療を提供に努め、県外施設との専門性に応じた連携も密に行っています。



特色
地域の開業産科施設や地域周産期医療センターで管理中の胎児心拍数モニタリングを当センター内のモニターで共有することができ、出生前からの最善の対応をはかることができます。出生前後の一貫した管理が行われることが、当センターの特長の一つです。
沿革
1996年5月、分娩部(産婦人科)と新生児治療室(小児科)が統合し、「周産母子センター」が設立されました。1998年4月NICU(新生児集中治療室)の施設基準における3床が認可され、GCU(回復期治療室)6床と併せ9床の新生児治療を開始しました。その後増床に伴い、2008年4月にはハイリスク妊婦と胎児の集中監視を目的としたMFICU (母体胎児集中治療室) 3床が加わり、厚生労働省からの「総合周産期母子医療センター」の指定を受けました。センター開設以来、宮崎県内の周産期医療に関する独自の取り組みが進んでいます。日本でもっとも安全に分娩ができる体制を目標に掲げ、日々診療に取り組んでいます。
診療体制
母体胎児部門:早産、前期破水、多胎、妊娠高血圧症候群、胎児先天異常、及び合併症妊娠などにより、24時間体制での管理が必要な母体胎児を管理しています。
- MFICU
- LDR, 分娩室
新生児部門:1,000グラム未満で生まれた超低出生体重児、手術が必要な児、先天性心疾患を有する児などハイリスク児の新生児集中治療を行います。
- NICU
- GCU
対象疾患
- 母体疾患
・妊娠高血圧腎症
・子宮内胎児発育不全
・切迫早産
・子宮内感染症
・多胎妊娠
・胎児疾患
- 新生児疾患
・超低出生体重児
・先天性心疾患
・先天性横隔膜ヘルニア
・先天性消化管疾患
・Chiari奇形
・先天性ウイルス感染症
・先天性代謝異常症
・染色体異常
・その他の先天異常



スタッフ紹介

センター長 | 児玉 由紀(産婦兼任)教授 | 周産期医学 |
副センター長 | 山田 直史(産婦兼任)助教 | 周産期医学 |
病棟医長 | 青木 良則(小児兼任)助教 | 新生児学 |
スタッフ | 金子 政時(看護学科兼任) | 周産期医学 |
中目 和彦(外科兼任)講師 | 小児外科学 | |
大西 淳仁(産婦兼任)講師 | 婦人科腫瘍学 | |
藤﨑 碧(産婦兼任)助教 | 周産期医学 | |
原田 雅子(小児兼任)助教 | 小児循環器 | |
後藤 智子(産婦兼任)助教 | 周産期医学 | |
植野 典子(産婦兼任)助教 | 産婦人科学 |