前回は世話人の先生方が宮崎に結集、先天性心疾患のトランジション問題を考えながらWEB参加のサテライト会場と個人参加のみなさんと、活発なディスカッションができました。石津智子先生のご講演で近い将来の先天性心疾患患者の増加と課題を身近に感じ、驚きや不安と共に、小児循環器の先生方と共に学んでいくことの大切さを再認識しました。
そこで今回は「続・小児トランジション(移行医療)を考える~成人先天性心疾患の心エコーに必要な知識」とという事で、福岡市立こども病院小児科の倉岡彩子先生に、小児循環器医の立場からこのトピックを語っていただきました。
何度聞いてもわからなくなってしまうような発生の話や複雑な修復術の術式を、症例を通して説明していただいたのですが、倉岡先生のお話しは、私たちの頭がこんがらがってくるタイミングに合わせて絶妙に私たちでもわかりそうなトピックを混ぜ込み、先天心にありがちな「途中脱落」を防ぐ素晴らしい構成でした。倉岡先生とは大学の同級生という宮崎大学小児科の兒玉先生と共に司会を務め、サテライト会場の先生方も含めて、ざっくばらんにお話しできてとても楽しい勉強会でした。
続く井戸端会議室でも、「先天心 みんなで診れば こわくない」をタイトルに日ごろの疑問やさっき見せてくれた症例をもう一度ゆっくり見せていただいたりと、この会ならではの雰囲気で九州沖縄の絆が小児循環器の先生方と共にまた広がったように感じます。

今回、参加者所属施設の状況についてのアンケートも実施し、多くの検査技師さんが、指導に当たる心エコー図担当医のいない中、少人数でがんばっておられることが改めてわかりました。基幹病院からクリニックまで、心エコーのプローブをもつ皆をつなげ、共に学ぶ場としてこの会を続けていきたいと思います。またお会いしましょう! (渡邉)






















