第二回九州沖縄循環器画像診断アカデミーが開催されました!

「いつもつながって、高めよう地域の力」
2月17日に、第二回 九州沖縄循環器画像診断アカデミーがWEB開催されました。

今回は、京都府立医科大学の山野哲弘先生、熊本大学の植田光晴先生をお迎えし、高齢化に伴い診断数が急増しているトランスサイレチン型心アミロイドーシスの早期診断、病診連携をテーマに、講演・ディスカッションの時を持ちました。
心エコー室が診断のきっかけ、スタートの場となることの多いこの疾患ですが、そこから最終的な確定診断に至るためには、エコー担当の技師さん・先生方から主治医へ、そしてアミロイドーシスセンターへつながるまでの連携がとても大切であること、Red Flagを参考に、初期診断のための「嗅覚」と「勇気」を携えて検査・診療に当たることの大切さを学びました。今回は270名を超える事前登録をいただき、このテーマへの関心の高さも改めて認識しました。
パネルでは、九州沖縄各地のラボからの質問に、山野先生からは現場のエコーを担っておられる先生ならではの本音を交えた解説を、そしてご自身を「アミロイドオタク」とおっしゃる植田先生からは、敷居が高く思われがちなアミロイドーシスセンターのことを丁寧に説明いただき、身近に感じられる説明をいただきました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
忙しい診療の後に参加いただいた皆様、ありがとうございました。それぞれの場で、また明日から頑張りましょう。

第一回九州沖縄循環器画像診断アカデミーが開催されました!

6月3日に聖マリアンナ医科大学の出雲昌樹先生を講師に迎え、第一回九州沖縄循環器画像診断アカデミーがweb開催され、 九州沖縄全域から 100名を超える先生方や技師さんたちに参加いただきました。
今回は、「変わりゆくTAVIの適応とエコー診断医の役割を考える」というテーマに沿って、主に自己拡張型人工弁Evolut留置の際にエコー診断医がどう関わっていくか、適応から術中ナビゲート、術後評価での実際のコツや問題点など、最前線で多くの経験をされている出雲先生ならではのご講演をいただきました。
九州沖縄地区の診断医の先生や技師さんたちにディスカッションに加わっていただき、本音トークも交え、楽しい勉強の場となりました。途中からは宮崎大学循環器腎臓内科に就任されたばかりの海北幸一教授も加わり、インプランターとしてのコメントをいただくこともでき、活発な時間となりました。
なかなか会うことのできない仲間が、webのおかげでこうしてつながり、高めあえるのは、大きな喜びでした。これからも、様々なジャンルでの企画をしたいと思いますので、是非ご参加下さい!!

「いつもつながって、高めよう地域の力」九州沖縄地区循環器画像診断アカデミー設立のお知らせ

代表:渡邉 望(宮崎大学機能制御学講座循環動態生理学分野 教授)

設立理念

循環器疾患の診断治療における画像診断の役割は年々大きくなっています。循環器内科医の中でもnoninvasive cardiologistと言われる診断医は、様々な心血管疾患の初期診断から心臓外科手術やカテーテル手術の周術期、術後フォローまで深く関わり、ハートチームの要としての役割を果たすことが期待されています。そのためには、日常の検査レベルを高め、新しい知識や技術を習得し、豊かな経験を重ねていくことが大切です。この会は、九州沖縄各県の大学や基幹病院で診断医として活躍されている先生方がつながりを深め、更にそこから各県・各地域内の病院・クリニックを含めた診断医・検査技師がつながり、共に高めあえるためのネットワークづくりを目指しています。

会の形態はさまざまです。講演会形式や、座談会形式、時にはクローズドの会での突発的な症例相談なども想定しています。弁膜症・心筋症・虚血性心疾患などの診断や、心臓手術・カテーテル手術に関連することなど、その都度テーマにより、このネットワークを活かした活動ができたらと願っています。企業の共催による会として、この会の枠組みを積極的に利用することも考えています。
私は、長年学会活動などを通じ、多くの同じ志の先生方とつながることで沢山の経験をし、学びを深めてきました。これからのマルチモダリティ画像診断の時代、九州沖縄地区の仲間がいつも顔の見える関係として高めあい、学術的・臨床的レベルの向上と、そして全国・世界への発信とつながることを願っています。

渡邉 望