池野文昭先生(スタンフォード大学主任研究員)のご講演と人との繋がり

宮崎大学医学研究者育成コースセミナーに池野文昭先生(スタンフォード大学主任研究員)をお招きし、『今だから言える、日本を離れて23年、日本の若き医療人に伝えたいこと』のタイトルでご講演いただきました。

いきなり豚骨ラーメンの写真で意表をつかれましたが、
1時間を超える講演があっという間に感じるほど、勢いと希望に満ちた講演でした。そして、今日この場にいた学生さんたちはなんて幸運なんだろう、と思いました。きっと、これからの人生の歩みに大きな影響を与えたことと思います。
Hondaの創業者本田宗一郎さんがいかにして小さなベンチャーを世界トップの自動車メーカーに築き上げたか・・人が気づかない事に気づいて実行する。企業と学術と、大切なことは同じだと思わされました。

スタンフォード大学は、私の育った川崎医科大学循環器内科と深い関わりがあるので、私の仲間との接点はあるだろうと思って初めてお会いしたつもりが、なんと、「先生のことは昔から知ってましたよ。何度か学会でも会ってるし、いつかのAHAで通りすがりに(チビの)先生がポスターはがすの苦労していて、手伝ったことあるし!!」
と、ビックリのエピソードが・・・。少し後輩の私ですが、講演に出てきた1998年から、2000年代に行き来のあるラボ同士で冠循環の仕事をしていたので、多くのニアミス?があったようで、なんだか不思議なご縁に嬉しくなりました。

「差ではなく違いで勝負する」
「先々を考えすぎず、まず歩き出して、あとは歩きながら考える」

この言葉に共感し、そして新たな勇気をもらいました。
自分の本業である医療や学術以外に、宮崎県の健康寿命延伸プロジェクトに大きなエネルギーを使っています。それも、何よりも大切な事だし、人を巻き込んで世の中を変えていく、誇れることをやっているよ、と大きく背中を押された一日でした。

池野先生とまたお会いできる日が楽しみです!
ますますのご活躍を!!
(渡邉)