宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2015年09月14日更新

スクラブ?ケーシー?

膠原病感染症内科・宮内俊一です。

それは7,8年前の出来事でした。当時の病棟師長さんが「先生、あの研修医のあの格好はどうなんでしょう???」と私に問いかけてきました。“いったい何のこと?”と師長さんが促す方を見ると、上下“黒”のスクラブを着た研修医の姿が(!)。当時、TVドラマをきっかけに、カラフルなスクラブがはやりだした頃だったと記憶しています。当時の私もその姿をみて、「斬新!」と思ったし、少しばかりの違和感も感じたものでした。やっぱ、医療の現場で白or緑or青以外の服を身にまとって仕事をするなんて、何かしっくりこない感じでした。

それから数年経ち、今やカラフルなスクラブは完全に浸透してしまいましたね。そもそも“スクラブ”という言い方も昔はなくって、あれはいわゆる“術衣”でした(^_^;)

そして、もはやスクラブを着ていない研修医の方が少数派のような気がします。

かく言う私が医師になった十数年前は、研修医はほぼ一様にケーシーを着ていました。ほとんどの同級生が、学生実習からの延長で、そのまま同じケーシーを着ていましたね。これはあくまで私個人の考えと思いと記憶ですが、若手はケーシー→中堅になって白衣を着て→ベテランになるとネクタイまで着用っていうゆるい『階層構造』がありました。そして私は研修医の間はケーシーを着て、3年目になった途端、「もう若手じゃないぜ!」と気合い入れて白衣を着だしたものでした。普通のシャツの上に来たり、時にはケーシーの上に羽織ったり。
まさか、「外科系のドクターが白衣の中に着ている緑の術衣」だったあの衣類が、こんなにも市民権を得て流行するとは!時代は変わっていくモノです。

ちょっっっとだけ、「かっこいいスクラブで全身キメてみたい!」という気持ちもなくはないですが、さすがにちょっと照れくさくなります。心カテや内視鏡などの手技を毎日のようにやる科ならまだしも、週に1回気管支鏡をやる程度なので、「何きどってんの?」と思われそうな気がして(←だれも思っちゃいないって(^^;))

そんなわけで、自分は白衣を着て仕事をしています。ブレザー型ではありません。ふつーの“ザ・白衣”です。この間、数年ぶりにケーシーで仕事してたら「若い!」って後輩に言われました。もうこっぱずかしくてケーシーも着られません(^_^;)
長袖の白衣、半袖の白衣を四季にあわせて使い分け、自分のスタイルとしています。

いつの日か、白衣の下にはYシャツ&ネクタイを、、、?それも恥ずかしいなぁ。

                              
(宮内)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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