卒後センター研修医・教員ブログ
2024年04月04日更新
【報告】「救急蘇生講習会と中心静脈カテーテル挿入実習」
研修医オリエンテーション3日目となる昨日(4月3日)は、他職種と共に一日をかけ
て「放射線従事者の教育訓練(健康診断含む)」が行われました。
そして本日4月4日(木)は研修医オリエンテーションの4日目。本日の大きな柱は本
院医科/歯科研修医20名を対象にした「救急蘇生講習会」です。
午前中は卒後セミナー室で、「JRC蘇生ガイドライン2020」に基づいた一次救命処置
(BLS)、二次救命処置(ALS)の要点の解説を行いました。卒後臨床研修センターの
小松センター長と副センター長の宮内が担当しました。
午後は臨床技術トレーニングセンターに場所を移して実技訓練を行いました。小松
センター長と宮内に加え、医療人育成推進センターの安倍弘生先生、救急救命セン
ターの齋藤勝俊先生、循環器内科の田中浩喜先生の合計5名がインストラクターを勤
めました。「BLS」、「除細動器の使い方」という2つの基本的スキル修得のトレーニング
を行った後、インストラクターが提示するいくつもの心停止シナリオに対応するシミュレ
ーショントレーニングを行いました。個々人でこの分野の習熟度には若干の差異があ
るようでしたが、丸一日かけて学習し、そしてシナリオ演習で結束して課題に取り組む
ことにより、そのギャップはかなり小さくなったように思います。また、蘇生チームのリー
ダーというものを現場に出る前に経験しておくことは有意義であったかなと思います。
この午後の実技訓練と並行して、当院IVRセンター・放射線科の全面協力により「中
心静脈カテーテル挿入実習」も行われました。研修医20名を半分に班分けし、一方は
「救急蘇生」、もう一方は「中心静脈カテ実習」に臨んだ形です。4月4日(火)に行われ
た「基本手技実習」の内容とは比較にならない“高度”なスキルですが、いちどこの手
技に触れておくことの意義は計り知れません。宮内も若手時代にこのような実習があ
れば良かったなぁとつくづく思った次第です。
丸一日、“静”と“動”が入り交じる濃い一日になったかと思います。宮内はいちばん
近くで研修医の皆さんの動きを追っていましたが、特に「救急蘇生講習会」のシミュレ
ーショントレーニングでの立ち居振る舞いを見ていると、研修医個人個人のキャラクタ
ーがだんだんつかめてきた気がします。
今日はさすがに肉体的に疲れたでしょう。明日は何人か筋肉痛かもしれません。大
変お疲れ様でした!
また、指導にあたって頂いた先生方には心より感謝申し上げます。
(文責) 宮内 俊一
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