宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

宮崎大学研修プログラムのコンセプト

宮崎大学は“なぜ”現在の研修プログラムを作ったのか?

本院の臨床研修プログラムでは、教育の主役である研修医自らが自己目標に応じて自由に研修先を選択し能動的に研修できるように、柔軟な研修プログラムと十分な受入体制を整えること、また、研修医全員が無理なく安心して臨床研修の到達目標を学べるように、研修医一人一人の研修ローテートにきめ細かに対応できる研修支援体制を整えることを最重要視しています。そのため、本院の18診療科や中央診療部門に加え、県内35の協力型臨床研修病院および16の協力型臨床研修施設と連携し、県内7医療圏をほぼ網羅した研修ネットワークを構築することで、十分な研修教育資源(多彩な研修フィールドと経験豊かな指導医)を確保しています。

大学病院では、複数の専門医から多様な視点での指導を受けながらmulti-problem患者のマネジメントを研修でき、重症度が高く診断に苦慮する症例に対しても最終診断・治療を実践できる利点があります。一方、市中病院では、common diseaseを中心に初診例に対する初期診断から治療の過程を経験豊富な指導医のマンツーマン指導で学ぶ機会に恵まれています。大学病院での研修を軸に市中病院での研修も積極的に推奨する本院研修プログラムは双方向性かつ補完型で、このシステムが生み出す数多くの指導医との出会いは、その後の医師人生に大きな影響を与える「医師としてのロールモデル」を見つける貴重な機会となります。