宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2020年08月26日更新

はじめの一歩 神経診察

 望月先生の概要説明に始まり、16人が4ブース(腱反射2ブース、NIHSS2ブース)に分かれ、各20分ずつ神経診察の実習を行いました。6階西のカンファレンスルームと共通多目的ルームの2部屋を広く使い、広々と行うことができました。マスクをして、手指消毒も準備して、コロナ対策はばっちりです。苦手な人が多い神経診察ですが、陽気な優しい脳神経内科の先生方が、楽しく教えてくれました。実習中にはよく笑い声が聞こえ、どんな実習をしてるか興味をひきました。

 

腱反射のブースでは、上腕二頭筋・三頭筋腱反射、膝蓋腱反射、バビンスキー反射を主に行いました。なかなか出ない人も、脳神経内科の先生の見本でびっくり。今度こそ、と意気込んで、コツを囁かれて、、、反射が出たら嬉しい!。みんな確実に経験値が上がりました。

NIHSSのブースでは、1人がストレッチャーに横になり、他の3人が所見をとります。NIHSSは、脳卒中神経学的重症度に用いるスケールで、超急性期脳梗塞にt-PAを入れるかどうかの判断指標にもなります。実際にこのように患者が来て、そこからどのように所見をとっていくのか。研修医の先生が救急の現場で対応することを前提にした、実践的な実習でした。

最後は塩見先生からの総括です。「皆さんの診察能力は十分あります。OSCEよりずっと簡単です。神経診察を嫌いにならないで欲しい。」 ありがたい言葉を頂きました。

明日の診療につながる、まさにそんな実習でした。

脳神経内科は定期的に勉強会を行っています。研修医中が一番勉強できる期間です。直近では9月8日・29日の午後5時10分から、6階西医局になります。ぜひともご参加ください。

卒後臨床研修センター 小田 康晴

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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