宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2020年07月15日更新

【報告】「宮崎県専門医プログラム合同説明会」

去る7月11日(土)に、シーガイア・コンベンションセンターにて「宮崎県専門医プログラム合同説明会」が開催されました。宮崎県臨床研修・専門研修運営協議会、宮崎県地域医療支援機構、宮崎大学医学部(医療人育成支援センター/卒後臨床研修センター)の合同主催という、まさに『All Miyazaki』体制での企画です。昨年も同じコンベンションセンターでの開催でしたが、今年は“ソーシャルディスタンスを保つ”という目的で、4階サミットホール「瑞樹葉」という2000人収容規模のホール(圧感!)で開催されました。

私も運営のお手伝いという立場で参加させて頂きました。

参加したのは、県内の基幹型研修病院で研修中の約82名の研修医の皆さん。2年目の研修医にとっては、自分の将来を決めるような意味合いのある専門医プログラムの説明会であることは言うまでもありません。また1年目の研修医にとっても次年度の研修生活を考えるためには大切な意味をもちますが、それ以外にも、本来なら4月のオリエンテーション時期に『宮崎県研修医合同基本手技実習』や『宮崎県臨床研修医説明会・講演会/新研修医祝賀会』などで一堂に会するはずであった県内の同期研修医が勢揃いする初めての場となりました。そして医学部学生も24名の参加があり、宮崎大学、県立宮崎病院、古賀総合病院、宮崎生協病院の各専門医プログラムから約73名の指導医の先生方の参加がありました。

まず冒頭に、宮崎県臨床研修・専門研修運営協議会副会長の小松先生(宮崎大学医学部医療人育成支援センター)より、新専門医プログラムの概要説明がありました。新専門医制度発足の経緯と現状について、そして宮崎県における現状について、リアルなデータも開示しつつ解説がありました。

その後は、各専門医プログラムの概要説明です。それぞれのプログラムの説明をそれぞれの担当者の方々が順番に行いました。宮崎大学(19領域)、県立宮崎病院(内科・小児科・精神科・整形外科・麻酔科・総合診療)、古賀総合病院(内科・総合診療)、宮崎生協病院(総合診療)、野崎東病院(整形外科)の5施設にそれぞれのプログラムがあり、22名の担当者が説明に立ちました(一部のプログラムはプレゼンテーションやブースの出展なし)。時に動画を駆使し、時に小咄を交えながら、2分間でコンパクトに各領域プログラムのポイントを概説して下さいました。

出席者全体への概要説明があった後は、各プログラムブースでの個別相談に移りました。約50分の間に、研修医並びに学生のみなさんが思い思いのブースに出向き、相談やアンケート記入などを行いました。また、「地域枠・地域特別枠」というブースも出展し、該当する研修医に情報提供を行っていました。説明する側もされる側も、熱心なやり取りが繰り広げられていました。

例年、この説明会の後には交流会として食事会となるのですが、今年は残念ながら実施見送りとなりました(替わりに軽食お持ち帰り)。

今年の本会も、多くの研修医と学生さんが集い、そして多くの指導医、病院関係者、県の関係者が一同に集結しました。新型コロナウイルス感染防止策として、検温、健康状態&行動歴確認アンケートの実施などもありました。さまざまな制約はありましたが、宮崎における専門医養成についてその方向性や意気込みを共有できた有意義な会であったと思います。参加された研修医と学生さん、指導医の先生方、そして準備から当日運営まで本企画を支えて下さった、宮崎県(医療薬務課)、宮崎県医師会、宮崎大学医学部事務の皆様、本当にお疲れ様でした。本企画が研修医のキャリア形成の道標になってくれれば、私としても嬉しい限りです。

(卒後臨床研修センター 宮内 俊一)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

バックナンバー»