宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2023年04月10日更新

【報告】 「救急蘇生講習会と中心静脈カテーテル挿入実習」

 研修医オリエンテーションの4日目(4月6日)。本日の大きな柱は本院医科/歯科研修医28名を対象にした「救急蘇生講習会」です。
午前中は卒後セミナー室で、「JRC蘇生ガイドライン2020」に基づいた一次救命処置(BLS)、二次救命処置(ALS)の要点の解説を行いました。卒後臨床研修センターの小松センター長と副センター長の宮内が担当しました。
 午後は臨床技術トレーニングセンターに場所を移して実技訓練を行いました。小松センター長と宮内に加え、医療人育成推進センターの安倍弘生先生、救急救命センターの齋藤勝俊先生と遠藤穣治先生、循環器内科の小牧聡一先生の合計6名がインストラクターを勤めました。「BLS」、「除細動器の使い方」という2つの基本的スキル修得のトレーニングを行った後、インストラクターが提示するいくつもの心停止シナリオに対応するシミュレーショントレーニングを行いました。医科と歯科の違い、出身大学の違いにより、この分野の習熟度には若干の差異があるようでしたが、丸一日かけて学習し、そしてシナリオ演習で結束して課題に取り組むことにより、そのギャップはかなり小さくなったように思います。また、蘇生チームのリーダーというものを現場に出る前に経験しておくことは有意義であったかなと思います。

 この午後の実技訓練と並行して、当院IVRセンター・放射線科の全面協力により「中心静脈カテーテル挿入実習」も行われました。医科/歯科研修医28名を半分に班分けし、一方は「救急蘇生」、もう一方は「中心静脈カテ実習」に臨んだ形です。4月4日(火)に行われた「基本手技実習」の内容とは比較にならない“高度”なスキルですが、いちどこの手技に触れておくことの意義は計り知れません。宮内も若手時代にこのような実習があれば良かったなぁとつくづく思った次第です。

 丸一日、“静”と“動”が入り交じる濃い一日になったかと思います。研修医の皆さんの顔つきも、だんだん医療人らしくなってきた気がします(多少の疲労感もにじませながら…)。
 指導された先生方も、受講した研修医の皆さんも、長時間大変お疲れ様でした!

(文責) 宮内 俊一

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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