宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2015年11月12日更新

早起きは三文の徳

 学生時代は朝9時前開始の講義に慣れてしまい,病院での実習が始まると8時集合,ましてや7時半のカンファレンスなど早過ぎてとんでもないと思っていた人が多いのではないでしょうか.このブログを読んでくださっている方の中には,将来,早起きができるかどうか心配されている方がいらっしゃるかもしれません.実際,毎年4月になると研修医の先生から早起きに関する質問を受けることがあります.しかし,医師となって実際の現場に出ると,特に何をしている訳でもないのに,皆さんいつの間にか自然と早起きのリズムが身についてきていますので,心配はいらないと思います.
 入院している患者さんは,自宅とは違う環境で心細さや不安を抱いています.特に夜中に熱が出たり具合が悪くなったりすると,不安な気持ちから少しでも早く夜が明けてほしいと思っています.そういった時に朝早く,病室に足を運んで顔を見せるだけでも患者さんは安心するものです.ただ顔を見せるだけで,患者さんだけでなく,患者さんのご家族も安心しますし,夜中に患者さんと一緒に頑張っている病棟の看護師さんも安心します.それが医師という仕事です.
 調べると「三文」とは「ごくわずかなもの」という意味だそうですが,コツコツと積み重ねることが重要だと思います.私見ですが,集中している朝の10分間は,日中の1時間位の仕事量に匹敵するものと考えています. 5分でも10分でもいいので,いつもより早く病棟に行って仕事を始めてみませんか.早起きで一日を計画的に過ごし,患者さんを含めて多くの人を安心させることができ,自分だけでなく,周りの人にも「徳」となるのではないでしょうか.
                                                  (旭吉)
 

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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