宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2018年04月06日更新

新研修医対象の救急蘇生講習会を実施しました

  研修医オリエンテーションも4日目を迎え、本日(4月5日)は救急蘇生講習会を実施しました。
  午前中は、JRC蘇生ガイドライン2015に基づいた一次救命処置(BLS)、二次救命処置(ALS)の要点を解説し、BLS、ALSの 各手技やチーム蘇生の実際をDVD教材で学習しました。
  午後は、臨床技術トレーニングセンターに場所を移して、実技訓練を行いました。受講者は8つのグループに別れ、初めに、①BLS、②気道管理(気管挿管など)、③静脈路確保等(静脈留置針の穿刺訓練、点滴ルート作成、アンプルカット)、④除細動器の使い方、の各ブースをローテートしました。その後、チーム蘇生実習として、4つのグループに分かれ、①急性冠症候群による心室細動(Vf)、②アナフィラキシーショックによる無脈静電気活動(PEA)、③高カリウム血症による無脈性心室頻拍(VT)、などの心停止シナリオを学習しました。特に、蘇生チームのリーダーを現場に出る前に経験しておくことは、研修医にとっては大変有意義ではなかったかと思います。
  今回の講習会のインストラクターは、大学の各診療科から1名ずつ選出された混成チームでした。この意図は、宮崎大学病院全体で研修医を歓迎し、積極的に教育していくという姿勢を示すと同時に、どの診療科でも蘇生処置に関わることを研修医にも実感していただくというもので、本院独自の取り組みです(2001年に開始されたこの形式は、途切れることなく今回で17回目を迎えました!)。資格認定コースには及びませんが、これらの認定インスト保有者も多く含まれた指導メンバーであり、一定のクオリティは担保できていたと思います。また、インストラクターの半分以上は、かつて研修医としてこの講習会を受けた方々で、今回研修医への指導という立場で再び関わっていただけたことが大変嬉しかったです。研修医ならびにインストラクターの先生方、お疲れ様でした。                                                    (小松)
    

    

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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