宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2018年04月04日更新

宮崎県研修医合同基本手技実習、大盛況でした!

 新研修医オリエンテーション2日目。午前中は、医薬品の安全な取り扱い、材料部の概要、図書館利用と文献検索サービス等についての説明がありました。
 そして午後は、「宮崎県研修医合同基本手技実習」を行いました。2年前より、宮崎県内の基幹型臨床研修病院の研修医のみなさんに本学医学部の臨床技術トレーニングセンターに集まっていただき、合同で実施するようにしています(今回が3回目)。今回は宮崎大学、県立宮崎病院、県立延岡病院、宮崎生協病院、古賀総合病院より総勢59名(医科56名、歯科3名)の研修医のみなさんが参加して下さいました。
  この実習では、医療の現場ですぐに必要とされる基本手技について、実際の患者に実施する前に、シミュレーション訓練を通じて医療手技の安全な実施手順や標準的方法の確認をすることを目的としております。そして、県内研修医が一同に集まって実習を行うことで、研修施設を超えた「横の連帯感」を醸成したいという狙いもあります。また、その基本手技を指導するのは、本院卒後臨床研修センター&医療人育成支援センター教員約10名と本院2年次研修医約20名で、指導医監督のもと先輩研修医が直接指導を行うという「縦のつながり」の構築も重視しています。
 59名の研修医は、8つのグループに分かれて、①縫合、②静脈採血+動脈採血、③経鼻胃管挿入+12誘導心電図装着、⑥胸腔穿刺+筋注・皮下注の4つのブースをそれぞれ50分ずつローテーションしていただきました。
 この方式で3回目ということもあり、全体運営も円滑に行えました。昨年の反省を活かし、例えば縫合には十分な時間を取って指導者数を増員するなど改善を加えた結果、実習内容と質も向上した印象がありました。特に目を見張ったのは、新研修医を指導する2年次研修医の指導の上手さでした。彼らはちょうど1年前に、今の新研修医と同じ立場で実習を受けているため、新研修医がどのような心情や状況であるかをよく分かった上で、寄り添うように指導していました。最も教育効果が高いのは教えることと言われますが、今回の実習は2年次研修医のみなさんにも貴重な機会となったのではないかと思います。
  最後には、新研修医、2年次研修医、指導医の約90名で記念撮影も行いました。みなさんの笑顔が実習の成功を表現してくれていると思います。
 本実習に関係した皆様に御礼申し上げます。ご協力、誠にありがとうございました。
 明日からのオリエンテーションも引き続き頑張りましょう。

                                                   (小松)
  

  

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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