宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2019年12月13日更新

Tiger Cave コースでの研修生活とこれから

12月となり、外の寒さが一段と厳しくなった中、冬のひだまりがことのほか暖かく感じられる季節となりました。小さい頃はこの時期でも半袖半ズボンで過ごしていましたが、外に出るとそういう子供を時折見かけ、懐かしい気持ちになります。

私は東京慈恵会医科大学を卒業後、10余年ぶりに宮崎に帰りました。宮崎大学の研修ではTiger Caveコースを選択し、今月で9ヶ月目となりましたが、より多くの手技を学べた9ヶ月だったと思います。Tiger Caveコースは救急関連を強化したコースの側面もありますが、他科を回っている間も通常の研修に加え“plus one”もう少し学べるよう工夫されたコースという側面もあります。寮費も光熱費含めて無料になり、特にこの時期は暖房や加湿器などで電気使用料が一気に増え、去年は東京で毎月悲鳴を上げていたことを思い出すと、とても助かっております。

さて、宮大では来年の研修ローテート先を選択する時期となりました。11月30日に『研修ローテート等説明会』が開催され、多くの協力型臨床研修病院や研修協力施設から様々なPRがあり、次年度のローテート先を考慮する上で参考になりました。

医師三年目には特定の志望科に専念することになるので、色々な科をみるのは来年度が最後になります。どの科に行くにせよ、やはり私の根幹にある精神は宮崎の偉人の一人である高木兼寛先生の「病気を診ずして病人を診よ」の言葉です。

(写真  左:高木兼寛 右:高木兼寛の格言 )

この言葉は、病んでいる「臓器」のみを診るのではなく、病に苦しむ人に向き合い、その人そのものを診ることの大切さを表していると教わりました。海軍医として観察を重ね、脚気の原因を細菌などの感染ではなく、栄養(ビタミン)の欠乏であることを突き止め海軍内の脚気を撲滅させたという功績は疫学の面でも通じる部分があります。実際に働き出して、この言葉の大切さと実行する難しさを再認識しました。

来年(2020年)の大きなイベントとしましては、宮崎では宮崎市郡医師会病院が8月頃に有田地区へ移転すること、世界的には東京オリンピックやパラリンピックが開催されることでしょうか。

宮崎西ICで下り生目小学校のほうへ進んでいくと新医師会病院等諸施設建替工事の様子が見えるそうです。工事は順調そうで6月頃には竣工するそうです。今の病院で働くか、生まれたての病院で働くかの選択も迷いどころですね。

来年を語る上でやはりオリンピックやパラリンピックの話題は欠かせません。せっかく国内で夏季オリンピックが開かれるので、ぜひとも見に行きたいですが、研修医の仕事との両立が悩みどころ。Tiger Caveコースはリフレッシュ休暇が2週間ほど与えられるので、それを利用できたら良いなと考えております。

最近の個人的なイベントとしては、みやざきアートセンターで「名探偵コナン科学捜査展~真実への推理~」があり、行ってきました。コナン人気か安室人気か人が多く、なかなか盛況を呈していました。グッズ展ではキャラクターが描かれた青島せんべいがあったり、オリジナルグッズがあったりと楽しい時間を過ごしました。

(写真:キャラクター付きのお菓子)

(写真:キラキラ缶、結構気に入ってます)

クリスマスや年末年始とイベントの多い季節となりましたが、気を抜かずに精進していこうと思います

(一年次研修医 福井 仁志)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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