宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2021年05月31日更新

研修と息抜きと

高校生の頃から続けてきたシエスタ生活に別れを告げ、苦手だった目薬をついに使うようになった私は、4月から都城の宮永病院で外科研修をしております。

初日から、「はい、〜をやって。」という指導医からの一言が連続する日々でした。1週目は、それに対する返事が「(え、ううっ、1年以上前に、しかもシュミレーターでしかしたことないけれども…)はい!」だったところ、最近は「はい!(前回はこの点がイマイチだったので、今回は…)」と変化してきた点は、この2ヶ月で成長できたところかなぁと思います。このやりとりを幾度となく繰り返し、上部消化管内視鏡・気管挿管をはじめとした様々な手技を日々経験しているところです。
また、外来診療を通じて、患者さんやご家族との対話を、ベテランの指導医がどのようにおこなっているか、毎日目にすることができたのは、経験した手技以上に大きなものでした。たとえ同一の疾患・似た経過・似た症状でも、その捉え方や反応は個々人によって千差万別であるため、当たり前のことながら、説明して選択肢を提示し、治療へ繋げる過程もそれに応じたものになります。学生の時分に「コミュニケーション力」「患者を診る」といった言葉で、ざっくりと表現されていたことの中身を実感することができ、これからの2年間、いや、その先も費やして、自分のものにしていかねばと思った次第です。
指導医をはじめとした先生方、看護師の皆さん、技師や事務の皆さん、この場をお借りして感謝申し上げます。

さて、話は変わりますが、長いモラトリアムを抜けたばかりの私たち新社会人にとって、気分転換法の開拓は重要課題ではないでしょうか。かくいう私は、“ビール片手にポップコーンをつまみつつ映画を観る“という、学生の頃と何ら変わりない習慣を続けております。海外の評論家が、「映画は人生の窓である。」と言っていたような気がしますが、まさにその通りで、観ている2時間は何にだってなれるし、どこへでもいける様な気がするわけなのです。我ながら単純です。ホラー系以外は選り好みせずに観るのですが、ニッチなジャンルとしてインド映画なんかオススメです。「きっとまた会える」「マダム・イン・ニューヨーク」は、失敗と成長の物語で、「バジュランギおじさん」は終盤の30分、涙が止まらない物語です。いつか気分転換したくなった際には、お好みのビールを片手にぜひ。(ちなみに、相棒のポップコーンは、セ○ンイレブンがよきです)

最初の六ヶ月間は外病院での研修が続きますが、気分転換もしつつ、日々精進していこうと思います。同期の皆さん、大学に戻った際は、改めてよろしくお願いいたします。

(1年次研修医 K.I)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

バックナンバー»