宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2015年06月02日更新

特別講演会「厚生労働省医系技官のお仕事を知る」の開催

6月1日夕方17:30より、本学臨床講義室105号にて、卒後臨床研修センター特別企画・講演会『厚生労働省医系技官のお仕事を知る』を開催しました。

 医師免許を取得した医学部卒業生のほとんどは、2年間の医師臨床研修を経て臨床医(専門医)を目指していくのですが、実際には、大学や研究機関で研究職に就く、あるいは厚生労働省の医系技官として医療行政に携わる、など幅広いキャリアパスが存在します。

宮崎においては、地元で活躍する若手医師の確保が喫緊の重要課題であることは重々承知しておりますが、一方で、本学医学部生や研修医の中から基礎医学系のacademic researchを志す方や医療政策を担う人材をある程度輩出していくことも、長期的に見れば非常に重要です。今回は、本学学生や研修医に幅広い視点も持って臨床実習や研修に取り組んでいただきたいという想いもあって、企画しました。

3名の医系技官の先生方にご講演いただきました。坂上裕樹先生(宮崎市保健所所長)からは「我が国の医療制度」について、木内哲平先生(宮崎県健康増進課長)からは「宮崎県における健康増進」について、佐藤智代先生(在フィリピン日本大使館 二等書記官)からは「厚生労働省での仕事」について、それぞれ先生方のこれまでのキャリアも交えながらお話しいただきました。

それにしても、診療報酬の改訂、医薬品の承認、感染症対策、産業保健、公害対策、厚労省科研費審査、臨床研修・専門医制度の策定・見直し、生活習慣病対策などなど、医系技官の方々が担当する業務の幅広さ・奥深さの一端を、演者の先生方の生の感想を含めて、知ることができました。

ちなみに、佐藤先生は、本学医学部卒業後、本学で初期研修も修了され、厚労省に入省されており、現在唯一の本学出身医系技官とのことです。佐藤先生の今後益々のご活躍を願いつつ、本学からも医療行政を志す人材が生まれることを期待したいです(もちろん、宮崎の若手医師も増えるように益々頑張ります!)。

                                                                                                                              (小松)



 


 

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