宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2016年06月27日更新

宮崎県専門研修合同説明会&交流会開催!

 6月25日(土)16時より、宮崎観光ホテルにて「宮崎県専門研修合同説明会&交流会」が開催されました。

 主催は、宮崎県臨床研修・専門研修運営協議会、宮崎県地域医療支援機構、宮崎大学医学部(医療人育成支援センター/卒後臨床研修センター)、宮崎県医師会の合同開催で、これを見ても分かるとおり、宮崎県における専門医養成にかかわる主要組織の全てで企画した、まさに『All Miyazaki』体制の説明会でした。

 私が司会・進行を務めさせていただき、第1部の説明会は、医師会理事の金丸吉昌先生の開会挨拶後、1)新専門医制度の概要説明、2)基本19領域のショートプレゼンテーション、3)各領域ブースでの個別相談、の3部構成で行われました。

 新専門医制度の概要説明では、新制度の理念から設立の経緯、それに対応した宮崎県の準備状況、2017年度開始に対する今年2月以降の一連の混乱の事実整理と今後の見通しについて、スライド50枚を使用して時系列的な解説が行われました。その後のショートプレゼンテーションでは、新制度に基づく専門医養成を予定している各基本領域の代表者が専門医養成の理念やイメージについて分かりやすく説明して下さいました。約45分で全22の病院・診療科からの説明を一通り聞くことで、宮崎県の専門医養成の全体像を容易に把握できました。各領域ブースでの個別説明では、県内の研修医や医学生がそれぞれのブースの指導医から熱心に詳細な話を聞いていました。

 第2部では、説明会にご出席下さった研修医、学生、指導医が一体となって立食パーティー式の交流会を開催しました。鮫島浩宮崎大学医学部附属病院長のご挨拶の後、乾杯・食事歓談へと移りました。途中、新臨床研修制度を経て現在第一線で専門医としてご活躍している4名の先生方に、ご自身がいつ、どのようなきっかけで専門進路を決定し、現在どのようなことを考えているかをインタビュー形式で赤裸々にお話していただきました。4名それぞれに『自分のストーリー』を楽しく率直に語って下さり、会場は大いに盛り上がりました。研修医や医学生の方にとっては、一番グッとくる話だったのではと思います。

 現在、新専門医制度のあり方について、各ステークホルダーがそれぞれの立場から主張や声明を相次いで出しておりますが、当事者である研修医や医学生が一番振り回されていること、そして、彼らがこの状況をとても不安に思っていることについての視点が欠けているように思い、残念でなりません。

 本日の説明会&交流会は、制度がどうであれ、宮崎県でもしっかりとした専門医養成がこれまでもされており、これからも変わらず行われることが、参加した約70名の研修医や医学生に伝わったのではないか、そしてそれこそがこの混乱のタイミングで本会を実施した意義ではなかったかと思います。

 最後に、参加して下さった研修医、医学生、各領域専門医・指導医の先生方、本当にありがとうございました。また、本会は2月から企画・準備をしてまいりましたが、その準備と当日サポートをして下さった、宮崎県福祉保健部医療薬務課、宮崎県医師会、宮崎大学医学部学生支援課医療人育成支援係の事務の皆様に心より御礼申し上げます。
                                               (小松)

【写真1】合同説明会の風景(全体説明)

【写真2】合同説明会の風景(各領域別ブース説明)

【写真3】交流会の風景

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

バックナンバー»