宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2020年07月20日更新

内科合同カンファレンス(腎臓内科編)

本日(7/20)は毎月1回の恒例カンファレンスが開催されました。
もう、皆さん覚えましたでしょうか?僕は未だに当日になって開催を知る傾向にあります。(汗)

さて、本日は腎臓内科の先生が症例提示してくださいました。
症例は50歳台、男性。約40日前に急性心筋梗塞を発症し、PCI(経皮的冠動脈インターベション)を施行。その後Cre値の軽度上昇(1台)があって、14日前、4日前の時点で徐々にCreが上昇(2台)したため、精査加療目的に入院となりました。

PCI後、比較的急性の経過で腎機能障害を認めた症例というところでしょうか。
鑑別疾患はどんなものが挙がりますでしょうか?いかがでしょうか?

今回の症例では足底に色調の変化があって、皮膚科での皮膚生検にてコレステロール塞栓症と診断されました。全身の診察が必要だって、気づかされますね。

内科合同カンファレンスでは各専門領域の先生方が症例を提示してくださることで、各専門医が考えることやその最新知識を垣間見ることができます。研修医の先生も学生さんも参加しない手はない!

ちなみに本日の学びは
「コレステロール塞栓症の30~85%は侵襲的な血管処置を受けている」
→医原性のことが多いということ。ふむふむ。病歴聴取がやっぱり大事なのね。

「典型的症状(Blue toe、網状皮班、足趾壊疽など)に注意」
→皮膚所見を見逃さない。

「好酸球増多」
→国家試験勉強で覚えたような記憶もあるけど、一過性であったり、14-70%と報告にばらつきはあるみたい。

といったところでしょうか。なんか自分の復習ブログみたいになってきたなぁ。。。

次回は9月14日だよ!

卒後臨床研修センター 鈴木 翔

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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