卒後センター研修医・教員ブログ
2020年09月16日更新
内科合同カンファレンス ~肝臓内科編~ 9.14
18時だョ!全員集合!!
ってことで、本日は定期的に開催されております内科合同カンファレンスです。
ちなみに、僕は全員集合世代ではありませんので、お間違えのないように。
ぎり、加トちゃんケンちゃん世代かな。
本日は肝臓内科のご担当でした。
症例は20代の女性。主訴は黄疸。高度の肝障害を伴うという病歴です。
若年女性の黄疸。ふむふむ興味深いですねぇ。
Alb 2.9、T-bil 16、D-bil 11.5。AST/ALTは600-800程度。PT-INR 1.49。
急性肝障害の鑑別はなんだ!といったところでしょうか。
ウイルス、薬剤、胆道閉塞、アルコール、自己免疫性、NASH、転移性腫瘍、血液疾患、代謝疾患(Wilson病など)、ショック肝(心不全など)など
画像的な検索に加え、ウイルスや代謝疾患を検索するため血液検査などなど。
ただ、今回に関しては服薬歴を聴取からDLST陽性の薬剤が特定されました。薬剤性肝障害の基準スコアを越え、診断に至りました。
経過はなかなか思わしくなく、生体肝移植に踏み切った症例とのことで、薬剤から肝移植にまで及んでしまう症例があるという教訓的なカンファレンスでした。
別の20代女性の症例で、B型急性肝炎と診断された方もいたなぁ。
ほら、カンファレンスに顔を出したくなってきたでしょう??
内科合同カンファレンスは毎月第3月曜日に(たいてい)行われています。
ご興味ある方はぜひ!
(卒後臨床研修センター 鈴木)