宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2016年09月06日更新

ポケットの中

 膠原病感染症内科・宮内俊一です。みなさんのポケットの中には、何が入っていますか???

 医師になって十数年、白衣のポケットの中の細かいモノ(文具や本)の内容も随分変わってきました。

 院内PHSは首からかけずポケットに入れる派なので、これは左のポケットに。そしていつの時代も変わらず印鑑は必要で、これはいつも右のポケット。そして胸ポケットには3色のボールペン。これだけは医師生活で一日も違うことのない(まさしくルーティーン?)組み合わせです。あと、胸ポケットには蛍光ペン1本とライトが並びます。そして自分用のいろんなメモ(鎮痛鎮静剤の投与メニューとか、アニオンギャップの計算式とか、昇圧剤の種類・投与方法とか)が十数年分蓄積・凝縮された手作りメモ帳が胸ポケットには入っています。あと、左のポケットには、そうそう、『ポケット版医療安全管理マニュアル』が。これはいつからか必携のものになりましたね。これも必ず入っています(みなさん、ちゃんと持っていますか?)。さらに右のポケットにはUSBメモリがひとつ入っています(個人情報は入れてませんよ)。

 この組み合わせが十年近く、変わっていません。中には、一時期入っていたけど今は携帯しないモノもあります。私が医師になったのは旧研修医制度の最終学年で、当時の私は旧宮崎医科大学の第2内科に入局しました。そして最初の1年はずーっと内科(2内科4ヶ月→1内科4ヶ月→3内科4ヶ月)を研修でまわったものです。なので、この頃は内科レジ◯ントマニュアルがずっと入っていましたね。結構重いんですが着替える時にこの重さを感じないと、ちょっぴり不安でした。もちろん実際に役立っていましたしね。お陰様で知識と経験は増え、あとネットで調べる環境(電子カルテの端末や、個人のPC・スマホなど)も良くなったので、内科レジデ◯トマニュアルさすがに持ち歩かなくなりました。でもあの“重み”は少し懐かしいです。

 他にも、若手の頃は酒製綿やテープやサインペンが必携でした。何かと持っていると便利でした。また、一瞬だけ打腱器をポケットに入れている時期、やたらと点滴の留置針をサイズ毎に持っている時期もありましたね。いずれも、若い時の想い出と化しています。

 そうそう、右のポケットにはもう一つ、付箋紙が入っています。これが以外と役に立つ。連絡事項の伝達に、ただ口頭で言うだけでなく付箋紙に書いて渡すと相手(若手医師や看護師さん)もそこいらにぺたっと貼って覚えておけます。もちろん自分用のメモにも使えます。お陰様で医局には大小様々の付箋紙が置いてある(『◯◯薬品』と書いてありますが)ので、それを有効活用しています。

 基本的にポケットを膨らまして歩くのはしたくないので、できるだけ、常にポケットの中の減量を図ってきましたが、それでもペン一本のみ、って言うのは不安でしょうがないです(大げさ?)。

 皆さんは、どうですか?
                                                 (宮内)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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