宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2021年06月16日更新

スクラブ談義

不安な面持ちで始まった研修医生活ですが、早くも3ヶ月目に突入し、先生方の温かいご指導のおかげで充実した毎日を過ごすことができています。

緊張走る毎日の仕事のなか、お昼の時間は束の間の休息時間です。
宮崎大学病院の研修医は広々とした1室を研修医室として割り当てて頂いています。1年目2年目と別け隔てなく、何より日当たりが良いことが私は嬉しいです。

そんな研修医室のお昼の時間は、毎日所々でいろいろな話と笑いが飛び交っていたりします。仕事の話はもちろんのこと、内容はさまざまです。特に仕事のことなどは同じ環境だからこそ分かり合える部分が多くあり、各々のメンタル面の貴重な支えになっているのではないでしょうか。診療に有益な書籍やツールの情報を共有できたりと、とても大切な時間です。その他にも美味しい食べ物や恋愛の話まで、話題は尽きません。

さてきょうは、その中でも度々話題にあがるスクラブのお話をさせてください。病棟を少し歩けば白衣をはおっている先生、ケーシーの先生、手術着の先生と医師の格好は多種多様です。『見た目から最も信頼を得やすいのは白衣』なんていう話も小耳にはさみますが、実際どうなんでしょうか。若手の先生方はやはりスクラブを着ていらっしゃる方が多いように思います。母校宮崎大学の学生は実習ではケーシー使用で白衣やスクラブは着用できません。それもあってか初めてスクラブに袖を通した日はやっと医師になった実感が湧いたようで、特別感で胸躍ったことを覚えています。同期のスクラブ姿が新鮮に感じ、お互いに写真を撮ったものです。見た目が変わると気持ちもシャキッとしますよね。

機能性もなかなかで、研修医のたくさんの持ち物(ピッチ、聴診器、ペンライト、ポケット本、ハサミ…ときりがない。気付いたらスピッツやアル綿まで。) もいともなく収容できる多ポケットに、暑いガウンも上から羽織れる風通しの良さ。『ちょっと緊急で検査室持っていって!』と言われたときも走りやすく、洗濯して干したらすぐ乾く。動くことの多い研修医にとっては、なかなか良くできているよな〜と思う今日この頃で、今ではすっかり研修生活の大切な相棒となっております。最近はスクラブ業界にもBeamsやRon herman、Wacoalやジェラートピケなどのファッションブランドが参入しており、デザイン性と機能性を兼ね合わせたものが数多く販売されているようで、同期が新しいスクラブを着てきた日など『それどこの?いいね〜!』とつい声をかけてしまう程です。

先輩ドクターで他病院のロゴの入ったスクラブを愛用されている方もいらっしゃって、研修医時代に同期と作成されたのかな。いいなぁ。と勝手に推測しては羨んでいました。最近ついに、大学時代の友人たちとお揃いでオリジナルの刺繍の入ったスクラブを作成し、完成品が届くのを首を長くして待っているところです。友人たちは研修先が全国各地ばらばらで、Zoomで近況を尋ねるとコロナ禍ということでなかなか大変な日々を送っているようです。しかしその分ぐんぐんと知識を吸収しているのが感じられ、とても刺激になります。彼女たちとは同じ勉強部屋で毎日を過ごし、国家試験を共に乗り越えた友人たちです。お揃いのスクラブはわたしにとって、つらい時にふと皆との繋がりを感じることができる大切なアイテムとなりそうです。いつか大学の同期でもスクラブを作成して着たいですね。

さて5月末より例年より少し早めの梅雨時期に入りました。私事ですが6月12日に例年通り雨模様の誕生日を迎え、研修医1年目、社会人1年目と変化の多い特別な1年になりそうです。梅雨にも暑さにもコロナにも負けず、適度にリフレッシュして充実した日々を送れたらいいなと思います。皆様におかれましては梅雨冷えなどで風邪を召されないようどうぞご自愛ください。最後までお付き合いくださりありがとうございました。

P.S. 写真は最近のなかで1番美味しかったデザートです。甘いもので乗り切る研修生活。

(研修医1年 Y,O)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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