卒後センター研修医・教員ブログ
2017年09月28日更新
【報告】8月28日、第5回 『内科学はじめの一歩』開催
少し報告が遅くなってしまいましたが、8月28日に開催した、第5回目の『内科学はじめの一歩』についてです。
今回のテーマは『貧血』。
担当は、血液内科の幣(しで) 光太郎先生でした。
まず、ルーチン検査の見方から講義があり、異常値(正常より高い低い=電子カルテでは赤や青の文字)だけを見るのでなく、項目ごとにまとめて(例えば肝機能とか、腎機能とか)検査を見ることで、見えてくるものがあるとのお話。
正常値を含めて、ルーチン検査を常に同じ手順で見ていくことの重要性を教えていただきました。
そのあとで、本日のテーマである貧血について。
貧血の患者さんでのルーチン検査の見方を講義いただきましたが、個人的にとても勉強になったのは網状赤血球数とRDW(red cell distribution width)。
特にRDWは、私自身ほとんど目に留めておらず、その大切さを教えてもらい大変勉強になりました。
その後、実際の貧血の症例を2例、ご提示いただき、診断に至る考え方、プロセスを解説。
最後にリンパ節腫大についても、お話していただくという充実した内容でした。
研修医向けの内容でありながら、私のような卒後19年目でも新たな気づきをいただけるという、大変、貴重でわかりやすい講義でした。
幣先生、本当に、ありがとうございました。
(中島)