宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2021年04月07日更新

【報告】「研修医オリエンテーション・今日は救急蘇生講習会です!」

本日(4月6日)は本院研修医37名を対象に救急蘇生講習会を実施しました。
午前中は講義室で座学です。「JRC蘇生ガイドライン」に基づいた一次救命処置(BLS)、二次救命処置(ALS)の要点を解説し、BLS、ALSの各手技やチーム蘇生の実際をDVD教材で学習していただきました。


午後は臨床技術トレーニングセンターに場所を移して実技訓練を行いました。前半は基本的スキルをそれぞれ個別に習得です。例年より若干内容をスリム化し、「BLS」、「除細動器の使い方」という2つの基本的スキルを各ブースに用意し、研修医の皆さんは6つのグループに分かれてグループ単位で各ブースをまわります。出身大学によっては、または卒業学部学科によっては初めてトライする実技もあったかと思います。皆さん、それぞれ汗をかきながら熱心に取り組んでいました。

後半は各グループを再編成し、新たなグループ構成でシナリオ演習に取り組みました。「急性冠症候群」、「アナフィラキシーショック」、「高カリウム血症」などの多彩な心停止シナリオを学習しました。先週から連日続くオリエンテーションで、お互いだいぶ打ち解け合ってきたようにみえる皆さんですが、このシナリオ演習ではまさしく結束して課題に取り組むので、いっそう絆が深まったように思います。また、蘇生チームのリーダーというものを現場に出る前に経験しておくことは有意義であったかなと思います。


今回の講習会のインストラクターは、卒後臨床研修センターの小松センター長と、副センター長の宮内、医療人育成推進センターの安倍弘生先生、救急救命センターの佐々木朗先生と中村仁彦先生、救急救命センターの関義典看護師の合計6名が勤めました。ACLSなどの資格認定コースには及びませんが、これらの認定インスト保有者も多く含まれた指導メンバーであり、一定のクオリティは担保できたと思っています。そしてインストラクターのうちの何人かは、かつて初期研修医として当講習会を受けた方々で、今回研修医への指導という立場で再び関わって頂けたことが大変感慨深かったです。
皆様、大変お疲れ様でした!

(文責)宮内 俊一

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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