宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2019年02月06日更新

「試験と私」

2019年の2月9日と10日は医師国家試験の日です。
2018年より2日間の試験期間になり、しかしその分1日のスケジュールの終了時刻は遅くなり、2日間と3日間、どちらが良いかは答えはありません。

私は2003年に国家試験を受けました。遙か遠い昔ですが、よーく覚えています。ド緊張していましたから(笑)。

思えば試験会場のある福岡に向かう途中、「あー、考えてみれば、私立中学を受験したのも、一浪してまで医学部受験したのも、この日のためなんだよなぁ。。。」と思いにふけり、一人自らプレッシャーをかける自分。ホテルに着いて勉強はするのですが、なにせ、夜眠れない(笑)。勉強した内容を頭の中で反復して、、、いるわけでもなく、ただ目がギラギラして眠くならない。「これじゃあいかん!」と思い、国試対策委員の中に部活の後輩がいたので思わず焼酎を買ってこさせて、夜0時を過ぎてからひとり晩酌。記憶に残る最後の時刻は午前3時だったかと思います。ようやく入眠できたのでした。
しかし翌朝が大変。あろうことかお酒が体内にどう考えても残っています。二日酔いで試験会場に向かったのです。幸か不幸か緊張感と結構な寒さで酔いはすぐに覚めたのですが、なかなかにバッドコンディションでの受験だったかと思います。
さて、試験も何とかこなし、お昼になります。もともと睡眠不足の身。幾分か緊張は解けてきたのですが、ここでお弁当を食べると午後に睡魔が襲ってくるのは明らかです。なので、お弁当は食べず、それでも血糖値だけは維持しようとチョコレートだけは口に含みました。結果的に夕方まで寝ずに試験にトライできたのですが、結局夕方近くに空腹に襲われ、頭が痛かったのを覚えています。

そんなこんなで、緊張と、睡眠不足と、二日酔いと、空腹に耐えた3日間でありました。幸い合格になり今に至るのですが、医師になる器量を試される試験だなぁとあらためて思いますね。

さて、試験と言えばもうひとつ。年に1回くらいの頻度で必ず見る夢があります。
それは、センター試験の1〜3ヶ月前のシチュエーションに突然自分が舞い戻る夢です。
うーん、考えてみれば医師国家試験は、今この瞬間に勉強ゼロでもある程度解ける自信があります。しかし、センター試験ともなると。。。しかも、医学部受験前提のシチュエーションなので、かなりの高得点を狙わなければならない。そう言う状況の学校(高校か予備校)の授業中の夢を見るのです。
どうしてこんな夢を見るのだろう。しかも毎年(笑)。やはり一浪しているからかなぁ。模試の判定が軒並み低かったからかなぁ。
とにかく、朝目覚めた時に心底ほっとする夢のひとつです。

今年の1月には初めてセンター試験の試験監督もさせていただきました。そんな体験をしているからか、受験生には心の中で「がんばれ!」とずっとエールを送っていました。

医師国家試験、センター試験と、2つの試験について述べましたが、同じような体験をしている方々、いませんか???

全ての受験生、がんばれ!!!

(卒後臨床研修センター 宮内 俊一)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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