宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2018年11月13日更新

「医療ドラマ」

先日、医学部の学生さんとお話しする機会があり、「影響を受けたドラマや漫画は?」という話題になりました。

“影響を受けた”とは、“医療の世界を初めて見た”とか、“医療に興味を持った”とか、“医師を志すきっかけになった”といった言葉に置き換えられると思います。

いろんなタイトルが出てきて、盛り上がりました。ある学生さんは、「コード・ブルー」(フジテレビ)を挙げてましたね。最近のドラマの中では圧倒的な人気ですね。影響力、大きそうですね(^o^)

ちなみに宮内は、米国の「ER救急救命室」でした。1996年に大学に入学し、偶然観た衛星放送でこの番組に出会いました。既に医学部に入学していたわけなので“医師を志すきっかけになった”のとは違いますが、完全にはまってしまい次の週から全話をビデオに録画(当時なのでVHSです。3倍録画です) して、暇な時、そして勉強の合間にモチベーション維持の目的も兼ねて、観まくっていました。それこそテープが擦り切れるほどに。

私は2003年に医師になりましたが、それ以降もシリーズは観続け、ドラマはシーズン15(2009年)で終幕。最終話を観終わったあとに思い浮かんだ言葉は、「ありがとう」でした。自分のやる気を維持してくれて、医学的知識を授けてくれて、暇つぶしになってくれて、「ありがとう」って気持ちでした。

その「ER救急救命室」、VHSテープはさすがに処分しましたが、代わりにDVDボックスを全シーズン分購入し、リビングに並べています。ちょっと壮観です。ちなみにある時期までは、携帯電話での病院からの着信メロディーはしっかり「ER」のオープニングテーマにしていました。やはり緊張感が違うんですよね。

いつか広大な余暇の時間をゲットした時には、このドラマをまた第1話から観直すことがちょっとした夢です。英語で観直し(聴き直し?)てみてもいいかな?と思っています、勉強のために。

さて、そんなこんなで、皆さんが影響を受けたドラマや漫画は?っていう話ですが、ちょこっとネットで『医療ドラマ』というワードで検索してみました。すると、Wiki◯ediaでしっかりまとめられていました。

米国と日本のだけでも、古いものから新しいものまで、いろいろ沢山ありました。特に日本の方は、90年代以降、すさまじい数のTVドラマが制作されていました。ちょっと驚きです。

(以下、2018年11月現在の記載内容をそのまま転載します)

【アメリカ合衆国】
 シティ・ホスピタル(1951年 – 1953年)
 ザ・ドクター(1952年 – 1953年)
 メディック(1954年 – 1956年)
 キングス・ロー(1955年 – 1956年)
 ドクター・クリスチャン(1956年 – 1957年)
 軍医さんは本日多忙(1959年 – 1962年)
 ベン・ケーシー(1961年 – 1966年)
 ドクター・キルディア(1961年 – 1966年)
 ジ・イレブンス・アワー(1962年 – 1964年)
 看護婦物語(1962年 – 1965年)
 ザ・ドクターズ(1963年 – 1982年)
 ジェネラル・ホスピタル(1963年 – )
 ザ・ナーセス(1965年 – 1967年)
 外科医ギャノン(1969年 – 1976年)
 ドクター・ウェルビー(1969年 – 1976年)
 インターン(1970年 – 1971年)
 天才少年ドギー・ハウザー(1989年 – 1993年)
 たどりつけばアラスカ(1990年 – 1995年)
 ドクタークイン 大西部の女医物語(1993年 – 1998年)
 ER緊急救命室(1994年 – 2009年)
 シカゴ・ホープ (1994年 – 2000年)
 チルドレンズホスピタル (2009年 -)
 救命医ハンク セレブ診療ファイル(2009年) – ロイヤルペインズ
 Dr.HOUSE(2004年 – 2012年)
 グレイズ・アナトミー 恋の解剖学(2005年 – )
 ナース・ジャッキー (2009年-)
 ナイトシフト 真夜中の救命医 (2014年-)

【日本】
 暖流(1960年・1964年・1967年・1976年・2007年)
 月よりの使者(1961年・1966年・1972年)
 白い巨塔(1967年・1978年・1990年・2003年)
 白い影(1973年・2001年)
 京都かるがも病院(1986年 – 1987年)
 看護婦アカデミー(1987年)
 熱っぽいの!(1988年)
 外科医有森冴子(1990年・1992年)
 いのちの現場から(1992年 – 2001年)
 往診ドクター事件カルテ(1992年)
 振り返れば奴がいる(1993年)
 ホテルドクター(1993年)
 私の運命(1994年)
 輝く季節の中で(1995年)
 外科医柊又三郎(1995年・1996年)
 輝く季節の中で(1995年)
 ナースのお仕事(1996年 – 1997年・2000年・2002年・2014年)
 外科医・夏目三四郎(1998年)
 救急ハート治療室(1999年)
 ザ・ドクター(1999年)
 救命病棟24時(1999年 – 2013年)
 女医 NOTHING LASTS FOREVER(1999年)
 ナースマン(2002年・2004年)
 ハンドク!!!(2002年)
 真夜中の雨(2002年)
 Dr.コトー診療所(2003年 – 2006年)
 ブラックジャックによろしく(2003年)
 外科医 鳩村周五郎(2004年 – 2016年)
 Ns’あおい(2006年)
 医龍-Team Medical Dragon-(2006年 – 2014年)
 チーム・バチスタの栄光(2008年)
 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2008年 – 2010年・2017年)
 風のガーデン(2008年)
 小児救命(2008年)
 ギネ 産婦人科の女たち(2009年)
 ゴッドハンド輝(2009年)
 Tomorrow〜陽はまたのぼる〜(2008年)
 JIN-仁-(2009年・2011年)
 GM〜踊れドクター(2010年)
 外科医 須磨久善(2010年)
 獣医ドリトル(2010年)
 最上の命医(2010年)
 ブルドクター(2011年)
 悪女たちのメス(2011年・2012年)
 レジデント〜5人の研修医(2012年)
 サマーレスキュー〜天空の診療所〜(2012年)
 Dr.検事モロハシ(2012年・2014年)
 ドクターX〜外科医・大門未知子〜(2012年 – 2017年)
 町医者ジャンボ!!(2013年)
 事件救命医〜IMATの奇跡〜(2013年)
 ラストホープ(2013年)
 海の上の診療所(2013年)
 DOCTORS〜最強の名医〜(2013年・2015年・2018年)
 Dr DMAT(2014年)
 医師たちの恋愛事情(2015年)
 コウノドリ(2015年・2017年)
 ドクターカー(2016年)
 メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断(2016年)
 ドクター調査班〜医療事故の闇を暴け〜(2016年)
 A LIFE~愛しき人~(2017年)
 ブラックペアン(2018年)
 グッド・ドクター(2018年)

ここに列挙したタイトルの中に、みなさんが「これにはまった!」「これは印象深かった!」というドラマ、ありましたでしょうか?

まあ、ドラマ化されていない漫画だけの作品もありますので、実際に医療を扱った物語は上記以外にもっともっとあることになります。(※ちなみに漫画だと、宮内は中学高校時代、「スーパードクターK」(講談社)っていう少年向け漫画をむさぼるように読んでいました。知っている人、いるかなぁ。。。)

、、、あとは、「医療職に就いている現在、医療ドラマをどんな目線で見るか?つっこみ目線?単なる“おとぎ話”として?それともそもそも見ない?」という永遠のテーマ(飲み会での話しのタネ?)がありますが、、、宮内は、ノーコメントにしておきます(笑)。

見方はひとそれぞれですからね。

卒後臨床研修センター 宮内 俊一

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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