宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2019年04月03日更新

研修医オリエンテーション3日目は救急蘇生講習会です!

2019年度の新研修医オリエンテーションも3日目です。本日(4月3日)は本院研修医35名を対象に救急蘇生講習会を実施しました。

午前中はセミナー室で座学です。
「JRC蘇生ガイドライン2015」に基づいた一次救命処置(BLS)、二次救命処置(ALS)の要点を解説し、BLS、ALSの各手技やチーム蘇生の実際をDVD教材で学習していただきました。

 

 

午後は臨床技術トレーニングセンターに場所を移して実技訓練を行いました。前半は基本的スキルをそれぞれ個別に習得です。「BLS」、「気道管理(気管挿管など)」、「静脈路確保等(静脈留置針の穿刺訓練、点滴ルート作成、アンプルカット)」、「除細動器の使い方」という4つの基本的スキルを各ブースに用意し、研修医は8つのグループに分かれてグループ単位で各ブースをまわります。運転免許取得時や学部での実習時にこのうちいくつかは経験するのですが、「静脈路確保等」などはやはり医療者ならではの内容です。出身大学によっては、または卒業学部学科によっては、初めてトライする実技もあったかと思います。皆さん、それぞれ汗をかきながら熱心に取り組んでいました。

 

 

 

 

 

後半は3つのグループに再編成し、
それぞれのグループでシナリオ演習です。「急性冠症候群」、「アナフィラキシーショック」、「高カリウム血症」などの心停止シナリオを学習しました。オリエンテーション3日目でだいぶお互い打ち解け合ってきたようにみえる皆さんですが、このシナリオ演習ではまさしく結束して課題に取り組むので、いっそう絆が深まったのではないでしょうか。また、蘇生チームのリーダーというものを現場に出る前に経験しておくことは有意義であったかなと思います。

 

 

今回の講習会のインストラクターは、医学部附属病院の各診療科から1名ずつ選出された先生方(計22名)にお務めいただきました。宮崎大学全体で研修医を歓迎し積極的に教育していくという姿勢を示すことが目的です。それと同時に、どの診療科であろうと蘇生処置に関わる可能性があることを、研修医の方々にも実感していただくことも狙いです。ACLSなどの資格認定コースには及びませんが、これらの認定インスト保有者も多く含まれた指導メンバーであり、一定のクオリティは担保できていたと思います。そしてインストラクターのうちの何人かは、かつて初期研修医として当講習会を受けた方々で、今回研修医への指導という立場で再び関わって頂けたことが大変感慨深かったです。皆様、大変お疲れ様でした!

(卒後臨床研修センター 副センター長 宮内 俊一)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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