宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2024年01月24日更新

研修医 リレーブログ

こんにちは。私は今年から大学病院に入職した初期研修医1年目です。大学病院の研修医ですが、1月より県立延岡病院 救急科の方で研修しています。

大学病院を離れて初めての外病院での研修ということもあり、年末休暇から緊張していました笑。実際に救急科研修が始まって2週間経ちますが、救急科では、研修医は病棟管理に加えて救急外来の初期対応も任されており、正直時間が欲しくなる場面が多々あります。。。
ドラスティックに変化する救急の現場で自分の不甲斐なさを感じ、日々業務をこなすのに精一杯ですが、搬送時重傷だった患者さんが急性期治療を経て元気になった姿を見たり、実際に感謝の言葉を頂いた時に、疲れていても不思議と頑張ろうと思えます。
個人的なエピソードですが、先日外病院で学生時代に大変お世話になった先輩と再会しました。4年ぶりに集中治療室で再会という中々ない状況でした笑。初期研修医の身としては、職場に何でも相談できる先輩医師がいらっしゃるのは大変心強く、将来自分もそうなれるよう、今できる経験を大切にしていきたいです。

最後に、指導医の先生より今後忘れないように心がけたい教訓を頂いたので共有させて頂きます。
医師が出す処方には大きく二種類あります。一つ目は医学的処方のことで、例えば薬や手術といったものがありますよね。そしてもう一つは社会的処方といって、退院後も患者さんが生活していく上で必要な「地域とのつながり、人とのつながり」を絶たせないようにするのも医師の果たすべき使命なんです。想像しにくい部分ではあるけれど、患者本人や家族、患者支援センターやケアマネさんの意見を統合して、最終的に患者さんがどれだけできるか、もしくはどこまでできるか、許可もしくは限界を決めないといけないんです。だからね、先生が患者さんのその後の人生を決めるんです。処方出して終わりじゃないんです。その覚悟をこれからの医師人生で養って下さいね。

研修医1年目 K.S

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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