宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2016年06月16日更新

最近暑くなってきましたね。

卒後センターの坪内です。

自分が所属している3内科では、4月から6月にかけて4名(男性3名、女性1名)の1年次研修医の先生方が獅子奮迅の活躍で頑張っています。 

頑張っている研修医の先生を見ると、10年前に1年次研修医として3内科で研修したことを思い起こします。

当時は紙カルテと電子カルテが混在しているような状況で、医員の先生方の患者さんのCT前ルート採り(特に150kgオーバーの患者さんとかが大変)や採血も研修医に任されていて、頭より手ばかり動かしていました。

ナースステーションで愚痴(文句)を言っていると、病棟医長から「頑張っているからご飯をご馳走してあげるよ。」と言われました。

純粋な自分は「宮崎牛とか回らないお寿司とか、素敵な店に連れてってもらえるぞ!」と思い込み、病棟医長の先生の車へ意気揚揚と乗りこみました。

学生時代から乗っていたという病棟医長のお車は、1年次研修医3名が乗り込むには狭かったのですが、お肉やお寿司のためには少しも問題ではありません。

しばらくして病院を出発した車は、なぜか木花方向へ向かいました。

「宮崎市街中心部以外にも美味しいお肉やお寿司の店があるのかな?さすが病棟医長!」と、後部座席でウキウキしていました。

車は木花キャンパスを過ぎ、右折しました。

直進すると、学生時代によく通ったラーメン屋が見えました。

いつもと違ってリッチな食事を想像していた自分を乗せた車は、なぜかラーメン屋の駐車場で停車しました。

「店はここから歩いてすぐですか?」と尋ねると、病棟医長は「ほら、そこだよ」と。

ラーメン屋以外にコンビニしか見えません。

すると病棟医長はズカズカとラーメン屋に入っていくのです。

同期の仲間と「今日はもしかしてラーメン屋ですか???」と訊くと、「え?何?」とのご発言。

「好きなだけ食べなさい (^^)/ 」と言われましたが、お寿司か宮崎牛と思い込んでいた我々は、つい先週も先々週も食べたラーメンを味わうことになりました。

大盛り、替え玉、餃子、チャーハンと頼みましたが、学生に愛用されるラーメン屋では一人1500円を超えるのは至難の業。

そして悔しいことに、月に4回食べても学生時代と変わらない美味しさに満足する自分がいました。

先日、夜な夜な涙で枕を濡らした10年前に思いを馳せながら、当時の病棟医長と1年次研修医男子とともに、件のラーメン屋で思い出話を語りました。

苦い記憶も年月が経てば、楽しい記憶へ変わるというお話でした。

ではでは。                                           (坪内)

思い出のラーメン屋での一枚(当時の病棟医長と一緒に)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

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