宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2022年12月22日更新

【報告】「『宮崎県指導医のための教育ワークショップ』に参加しました!」

 2022年12月10日〜11日の2日間、シーガイアコンベンションセンターにて宮崎県臨床研修運営協議会主催の『指導医のための教育ワークショップ(WS)』が開催されました。宮崎県臨床研修運営協議会は宮崎大学、宮崎県(医療行政)、宮崎県医師会が一丸となって宮崎県の臨床研修全般の活性化や支援を行う組織です。この指導医WSには県内の各臨床研修病院から「研修指導医」を目指す先生方が参加されます。宮内はここにタスクフォースとして参加させて頂きました。

 毎年、2日間の合宿形式で開催される宮崎県の指導医WSですが、昨年から新型コロナウイルスパンデミックのあおりを受け、規模を縮小、宿泊はなしという形式に改められました。それでも今年は街中が青島太平洋マラソンで賑わう中、37名の受講者が参集しWSに臨みました。

 宮崎県のWSは、厚生労働省が定めた「指導医講習会の開催指針(2022年改訂版)」の内容をもとに、『宮崎県の卒後臨床研修を魅力的なものにするために』を主要テーマとしています。①臨床研修がもたらした変化を考える、②カリキュラム〔目標・方略・評価〕の作成、③指導医のあり方〔コーチング・メンタルヘルスケア〕、④臨床研修の問題点の解決策を考える、という4つのWSを柱とし、それを補足する形で臨床研修制度の概要、専門医を含む卒前卒後一貫教育の現状、宮崎県・宮崎大学の医師確保への取り組み等の講演も行われます。内容は本当に盛りだくさんで、本来は3日間で開催されるレベルのボリュームですが、それを2日間に圧縮して実施されます。スケジュールは非常にタイトになり、受講者は(タスクフォースも?)めいっぱい頭と心をフル活動させ各WSや講演に参加することになります。

 このWSのメリットは、「明日の研修指導医を育てる」ということだけでなく、「指導医同士の横のつながりを実感できる/構築できる」ということにあると思います。卒後30年近いベテラン指導医から卒後一ケタ年の若手指導医までが一堂に会する機会はあまりないと思います。みなそれぞれ講習内容について語り合いながら、日頃の研修指導についての感想(時にはグチ!?)も率直に語り合っており、それだけでも講習会参加の意義はあったのではないかと思います。本来は1日目の夜に懇親会も催されるのですが、今年は昨年に引き続き中止となりました。大変残念でした。

 受講した先生方は厚生労働省より正式に認可された「研修指導医」となります。こういった先生方が県内の基幹型や協力型臨床研修病院で、日々研修医の指導に邁進されることになります。

 タスクフォースの先生方、宮崎県福祉保健部医療政策課の方々、宮崎県医師会の方々、そして宮崎大学卒後臨床研修係の皆様、今回の運営、本当にお疲れ様でした。

 そして今回受講された先生方、大変お疲れ様でした。これからも頑張って行きましょう!

(文責)宮内俊一

講義形式でのWS

グループディスカッション

グループディスカッションの成果発表

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

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