宮崎大学医学部附属病院 検査部

ISO15189認定施設
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生理検査室

生理検査室

概要
生理検査部門は、血液や尿などを検査する検体検査部門と異なり、患者さん自身を検査する部門です。
代表的な項目としては心電図検査、肺機能検査、心エコー検査、脳波検査などがあります。患者さんが対象となりますので、協力をしていただくことがとても大切になります。
また、各検査でお名前や生年月日をお尋ねしますが、患者さんの間違い防止徹底のため、ご理解お願いします。
より正確な検査結果、より多い情報を診療科に提供できるよう、スタッフ一同努めますので、ご協力よろしくお願いします。
各検査概要・注意事項
生理検査自動受付システム
生理検査自動受付システム当検査部生理検査室では、自動受付システムにより、患者さんご自身で受付を行っていただきます。
診察券を挿入し、整理券をお受取りください。整理券番号を案内表示モニターで確認し、お呼び出しするまでお待ちください。ご不明な点は遠慮なくスタッフにお申し出ください。
心電図検査
心電図検査心電図検査は脈の乱れ、胸の痛み、動悸、呼吸困難、失神などの症状や原因不明のショックといった場合の診断あるいはその経過観察のために行う検査です。不整脈の有無や種類、心筋虚血、心臓肥大、心筋炎などの可能性などを判断する検査の一つです。また術前検査の一つとして、手術を予定されている患者さんの心臓に問題がないか確認するためにも行います。
心電図検査がある場合は手首、足首、胸が簡単に出せる服装で来院されることをお勧めします。詳しくは、各検査の説明・基準値「心電図」もご覧ください。
運動負荷心電図検査
運動負荷心電図検査運動負荷心電図検査は、運動をしていただき心臓に負担をかけ、心電図の変化を確認するための検査です。労作性狭心症や不整脈の診断、またそのような疾患の既往を持つ患者さんが、どのくらい運動してよいか等を評価するときに行います。
所要時間は患者さんによって異なりますが、20分~30分程度です。
負荷心電図検査を受けられる前には食事、喫煙は行わないでください。また、この検査があることが事前にわかっている場合は、運動しやすい服装で来院されることをお勧めします。詳しくは、各検査の説明・基準値「運動負荷心電図検査」もご覧ください。
ホルター心電図検査
ホルター心電図検査ホルター心電図検査は、24時間連続して心電図を記録する検査です。”胸が痛かったので病院に行ったけれど、異常なかった。”という経験はありませんか?通常の心電図はごく短時間であり、一過性の異常は検出できないことがあります。この様な一過性の異常や、日常の動作中に発生する異常を検出したり、不整脈がある患者さんでは、その不整脈の1日の出現具合を見たりする目的で行う検査です。
記録器の装着にかかる時間は10~15分、記録器の重さは約80gです。
装着中の注意点として、電極および記録器をぬらさないということです。したがってお風呂には入れません。
また、激しい運動などは汗をかいて電極が外れやすくなりますので、避けた方が良いでしょう。詳しくは、各検査の説明・基準値「ホルター心電図検査」もご覧ください。
肺機能検査
肺機能検査肺機能検査は、肺の大きさや働き、気道の広さを見るために行う検査です。また術前検査の一つとして、手術を予定されている患者さんに、麻酔が問題なく施行できるか否かを判断するためにも行います。鼻をつまみマウスピースを口にくわえ、口だけで息をしていただきます。検査の種類により呼吸の仕方が異なりますが、技師の指示に従って行ってください。
肺機能検査は患者さんの協力無しには行えない検査です。患者さんと技師が十分に意思の疎通を図り、患者さんに頑張っていただかなければ良い結果が出せません。ただし、どうしても苦しかったり、咳が出てとまらなかったりする時は、無理をする必要はありません。詳しくは、各検査の説明・基準値「肺機能検査」もご覧ください。
脳波検査
脳波検査脳波検査はけいれん等の精査、脳障害、睡眠障害といった脳の機能障害、それらに対する薬剤の効果観察、あるいは外傷等による脳へのダメージの評価を行うための検査の一つです。
ベッド上で、電極を頭に装着し電気的活動を記録します。記録時間は20分~40分間ですが、電極装着に10~15分かかりますので全体として1時間程度要します。
脳波検査を受けられる前日は頭をよく洗い、整髪料などはつけずに来院してください。また、検査中はお手洗いには行けませんので、検査の直前に済ませておいてください。
この検査は1人に時間がかかる検査ですので完全予約制になっています。予約時間の前には検査室までおいでくださいますようお願いします。詳しくは、各検査の説明・基準値「脳波検査」もご覧ください。
血圧脈波検査
血圧脈波検査血圧脈波検査は、動脈硬化による動脈の狭窄・閉塞と、動脈の硬さを総合的に評価する検査です。
動脈硬化は血管の老化現象で血管壁が硬くなって弾力性を失い、劣化したり詰まったりすることによって現れてきます。高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病、肥満などが起こりやすくする因子と言われています。放置すると狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、下肢の壊死などにつながる可能性があります。
血圧脈波検査を受けられる場合は体を締め付ける服装はお避けください。