細菌検査室
細菌検査室
- 概要
- 感染症の診断は、その疾患が感染症であることを確認するとともにそれがいかなる病原菌によるものかを正しく決定する必要があります。 細菌検査は、病原菌を検出し、その病原菌の薬剤に対する感受性を調べることにより、感染症の診断や治療のための情報を提供する検査です。
塗抹顕微鏡検査 臨床検体を用いてグラム染色を行い、菌や炎症細胞の有無を観察します。 培養・同定検査 各種培地を用い培養を行い検体中の細菌を分離培養し、その菌種を主に菌種同定用質量分析装置で決定します。 薬剤感受性検査 検出された細菌の抗生物質に対する感受性を調べます。
測定は、主にMIC法(Minimum inhibitory concentration)を実施しています。
MIC薬剤プレ-トは、グラム染色と菌種により5種類のパネルを用意しています。CDトキシン検査 クロストリディウム ディフィシルの抗原および産生する毒素をイムノクロマト法により測定します。 髄膜炎起炎菌抗原検査 髄液を検体とし、ラテックス凝集法により測定します。
- 各検査概要・注意事項
- 菌種同定用質量分析装置
従来の生化学的性状を利用した同定検査と異なり、処理を施した菌体にレーザーを照射し、イオン化された蛋白の飛行時間の差による質量分析を行います。
分析された質量パターンをデータベースと照合することで菌種が同定されます。
- 自動同定・薬剤感受性装置
- 専用のパネル(カード)に菌液を分注し装置にセットすることにより、同定菌名・薬剤感受性結果がわかります。
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- 全自動血液培養検査装置
血液培養は培養ボトルに血液を採取し、血液中の菌の有無を観察します。
菌血症や敗血症はいち早く治療を行う必要があり、菌を検出した際は迅速に主治医に報告することが重要です。
- 抗酸菌培養検査・抗酸菌遺伝子解析装置
- 抗酸菌(結核菌・非定型抗酸菌)の培養およびリアルタイムPCR法を用いた遺伝子解析で菌種の同定を行います。
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- グラム染色
- ブドウ球菌
- 連鎖球菌
- 大腸菌 菌が太い
- カンジダ