ホルター心電図検査
ホルター心電図検査
目的は? 通常の心電図検査とどう違うの?
ホルター心電図は、24時間連続して、心電図を記録する検査です。
通常の心電図の実質記録時間は10数秒~数十秒とごく短時間であり、一過性の異常は検出できない事があります。“胸が痛かったので病院に行ったけれど、着いた時には痛みが消えていて、心電図をとったけど異常なかった”という経験はありませんか?
この様な一過性の異常や、日常の動作中に発生する異常を検出するための検査が、ホルター心電図です。
どうやってするの? 一日中ベッドで寝ているの?
体の4箇所に電極を付け、心電図を記録するための記録器を接続します。この記録器をお腹に貼りつけ帰宅していただきます。
お風呂は入れませんが、それ以外は普段どおりの生活をしていただき、翌日こちらに来て外したら終わりです。あとは解析し、主治医に報告しますので、結果は当日30分~1時間後、あるいは後日主治医から説明していただきます。
機械の装着にかかる時間は10~15分、記録器の重さは約50g程度です。装着中、電極及び記録器がぬれるようなことは控えていただきます。また、汗をかくと電極が外れやすくなります。激しい運動は避けた方がいいでしょう。散歩や軽い運動はして頂いてかまいません。
できるだけ普段どおりにお過ごしいただき、その行動や自覚症状などをいっしょに、お渡しする行動記録用紙に簡単メモしていただくことになります。
その他、不明あるいは不安な点は、技師にお尋ねください。
何がわかるの?

不整脈の検出やその不整脈の種類、出現頻度、持続時間など、また狭心症、特に早朝起床前におこる狭心症なども分かります。
その他、人工ペースメーカの機能評価、心筋梗塞や手術後の管理、あるいは薬剤効果の判定にも利用されます。
自覚症状と心電図変化の関連性の評価できます。