ごあいさつ(病院長、センター長、副センター長)
病院長あいさつ

本院診療科および本院臨床研修プログラム協力型臨床研修病院・研修協力施設での臨床研修を検討されている皆さんに、本院で研修をする魅力について紹介させていただきます。
宮崎大学医学部附属病院と本冊子に記載されている県内の50を超える協力型臨床研修病院と研修協力施設では、本院が策定した臨床研修プログラムに基づいて研修医の個別状況やニーズに応じたきめ細かな研修を実践しております。本院は宮崎県内唯一の特定機能病院であり、かねてより宮崎県医師会および宮崎県とは極めて密接でかつ良好な関係があります。従いまして、臨床研修からその後の専門研修プログラムまで、若手医師を育成し支援する「All Miyazaki体制」が充実しています。
さて、2024年4月から始まった「医師の働き方改革」に対する本院の取り組みの現状をお伝えしておきます。本院では計画的に薬剤師、医師事務作業補助者にタスクシフト/シェアを進めてきておりますので、医師の時間外処方や診断書作成などの事務作業についての負担は大きく削減されています。また、電子カルテベンダーの富士通と共同で開発した医師の勤務管理ソフトを導入しており、自己研鑽を時間外の労働時間として認め対価を支払うものと、労働時間としない自己研鑽にきちんと分類しています。その中で、研修診療科における時間外の処置や手術の見学は「労働時間として対価の支払う自己研鑽」としております。従って、興味のある処置や時間外の手術見学は、その間の指導医(メンター)にも労働時間として対価支払われる体制になっていますので、存分に見学・研修していただけます。また、救命救急センターの全面的な協力で、1年次夏以降は他診療科で研修中も週末に救命救急センターで「勤務」として救急研修をしていただけます。一方で、時間外労働が1ヶ月に80時間以上になりますと面談対象にもなりますので、あくまでご自分の体調や健康を優先しながら、これら“宮崎大学ならでは”の柔軟な研修機会を存分に活用していただきたいと思います。
医師として、社会人としてスタートとなる臨床研修は皆さんにとってかけがえのない経験の場です。そして、基本的な知識やスキルを修得しながら、医師として考え行動する力を身につける大事な時期です。2年後の専門研修を見据えて、あるいは専門研修先を迷いながら研修する場合も、どのような経験も必ず将来の「糧(かて)」となります。
宮崎大学医学部附属病院は「日本で最も働きやすい病院」を掲げ、日々さまざまな取り組みを考えています。思う存分に研修していただける環境を提供したいと思っていますので、何か気がつくことがあれば遠慮なく私までお伝えください。2年間の臨床研修、その後の専門研修、さらには医療プロフェッショナルとして宮崎県の医療の底上げ、充実に力を貸してください。皆さんと本院で一緒に働けることを心から楽しみにしております。
宮崎大学医学部附属病院長
賀本 敏行
センター長あいさつ

卒後臨床研修センター長
小松 弘幸
副センター長あいさつ

私は2003年に旧宮崎医科大学を卒業し、膠原病・リウマチ性疾患を専門とする内科医として勤務する傍ら、2012年より当センターに配属され、2018年4月からは副センター長を拝命しています。研修医の皆さんにとって「働きやすく、学びやすく、くつろげる場」をつくるべく、そして私自身も学びを深めていくべく、日々活動しています。
当院の医科研修プログラムは、県内50を超える協力型病院・協力施設と連携し、バリエーション豊かな研修システムを提供しています。海に近い病院、山間部の病院、市街地にある病院、自然に囲まれた病院、急性期医療に注力する病院、在宅医療や終末期医療を得意とする病院など、多種多様な医療機関が揃っています。
歯科研修プログラムは、1年間の複合型臨床研修を基本とし、将来歯科口腔外科医を目指す方には、2年目に本院で単独型研修を継続できるアドバンスコースもご用意しています。
進路に迷っている方、「◎◎科で○○を極めたい」と明確な目標を持つ方、宮崎での生活を満喫したい方、研究に打ち込む方、厚生労働省など行政機関を志す方──どんなタイプの方にも、それぞれに合った環境がきっと見つかります。ぜひ多様な選択肢に触れながら、「自分にとって一番しっくりくる生き方とは何か」を模索してください。そして大学病院や協力型研修病院で、医師・歯科医師としての基礎力と、将来に繋がる知識・技術を着実に身につけていってください。
何か困ったことや気になることがあれば、どうぞ遠慮なく声をかけてください。医科・歯科の研修医の皆さんの未来が輝かしいものとなるよう、良き道標となれるよう努めてまいります。
卒後臨床研修センター 副センター長
宮内 俊一