宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2017年10月30日更新

研修医の論文3編が宮崎県医師会医学会誌に掲載されました!

  宮崎県医師会が発行する『宮崎県医師会医学会誌』の41巻2号(2017年9月発行)に、研修医が筆頭著者となっている論文が3編掲載されました(本誌はpeer reviewあり)。

① 内田泰介、小松弘幸、牧原真治、廣兼民徳.救急外来を受診したエイ刺症症例の検討.宮崎医会誌2017; 41: 85-8.
② 大木美澄、酒井克也、鈴木あい、他.両側顔面神経麻痺を生じたGuillain-Barre症候群の造影MRIの検討.宮崎医会誌       2017; 41: 108-11.
③ Ishizaki Y(石﨑友梨), Kubuki Y, Tahira Y, et. al. Adult onset multisystem Langerhans cell histiocytosis,     whose initial clinical manifestation was central diabetes insipidus. J Miyazaki M A 217; 41: 142-7.

  内田先生の論文作成秘話として、今年4月に東京で開催された日本内科学会研修医セッション発表後の昼食時、私と臨床研修中の学会発表や論文作成の意義について話していると、「昨年の宮崎善仁会病院救急研修中に海洋生物、特にエイによる刺傷例の経験が大変印象的でした。そういった内容でも論文にできるんですか?」と相談がありました。「もちろんできるよ」と答え、簡単に論文構成のイメージを話したところで別れたのですが、何とそれから1か月も経たないゴールデンウィーク明けに、「チェックしていただけますか」と一人で完成させた初稿論文を私の所に持ってきました。後は私と牧原先生、廣兼先生で多少は論文リバイス作業をお手伝いしましたが、論文の発想・計画から作成、reviewerとのやりとりと校正まで、ほぼ一人でやってのけました。何でも、エイ刺傷例の時に興味を持ち、「海洋図鑑」を購入して読み込んだとのこと…。初論文が自作100%でエイ刺傷についてのcase series論文って、なかなか凄いと思いませんか?

  石﨑先生は英語が得意だということは周知の事実でしたが、まさか初論文をあっさり英文でcase reportとしてまとめるあたり、これも本当に立派です。

  内田先生、大木先生、石﨑先生の論文作成のご指導を下さった、宮崎善仁会病院救急科の先生方、宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野の先生方、同内科学講座消化器血液病学分野の先生方、研修医に貴重な機会を与えていただき、丁寧なご指導まで本当にありがとうございました。

(小松)

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

バックナンバー»