卒後センター研修医・教員ブログ
2015年12月25日更新
大晦日と研修医時代の思い出
研修医の皆様を始め、ブログをご覧の皆様、お疲れ様です。第一内科の中島です。
本年ももう少しで終わりを迎え、新たな年が始まろうとしております。ということで、今回は私の研修医時代の年末の思い出を投稿させていただきます。
私が医者になったのは1999年です。研修医1年目の12月31日の大晦日の年越しは『2000年問題』の対応のため、病棟で年越しをいたしました。『2000年問題』は、ご記憶の方もおられるかと思いますが、『グレゴリオ暦2000年になるとコンピュータが誤作動する可能性があるとされた年問題である』と(”Wikipedia”に)書いてあります。
すなわち、その当時は、1999年12月31日23時59分から1秒時計の針が進み、2000年になった途端、医療機器が誤作動を生じ、種々のトラブルがあちらこちらで発生するという状況が危惧されておりました。
私は当時3内科をローテーション中でしたが、病棟医長を始め各主治医は大晦日の夜に全員集合。私は、病棟の人工呼吸器をつけた患者さんの横でアンビューバックを持って待機し、その状態で、新たな千年のカウントダウンを迎えました。
実際は、事前に機器のメンテナンスが行われたこともあって2000年問題は、各種の業界業種で杞憂に終わったのですが、私の患者さんも含め、病棟もトラブル発生はなし。カウントダウンから30分ほどは、皆で病棟に待機していたのですが、その後、それぞれ家路に着いたのでした。
各病棟で同じような状態でしたので、あれほどの数の医師が集合して年越しを迎えることは二度とないだろうと、当時を懐かしく思うところです。『2000年問題』は問題とはなりませんでしたが、電子機器(電子カルテを含めて)に依存して診療を行っている現状、もし、一斉にそれらが不具合を生じる事態(大規模災害など)になると、全く診療できないと予想されます。とても恐ろしく感じます。
なお、医師になって2年目〜4年目は、毎年、年末年始に発熱してしまい、風邪に臥せりながら新年を迎えるという有り様でした。休みになるとおもうと気が緩むのでしょうか? 数年前にも、元旦に嘔吐下痢を発症してしまったことがあり、個人的には年末年始は鬼門です。
ちなみに、下の写真は今年の年始にフローランテ宮崎で撮った写真です。冬の澄んだ空気とイルミネーションって、やっぱり綺麗ですよね。
皆さん、体調に気をつけられ、良い年末年始をお迎えください!!
(中島)