卒後センター研修医・教員ブログ
2024年06月28日更新
体験学習
とってもお久しぶりです。
卒後センターの鈴木です。
学生のときは座学中心となりますが、学年が上がると病棟実習や他の医療機関へ実習に参加したりしますよね。「百聞は一見にしかず」「習うより慣れよ」は、体験学習の大切さを含んだ言葉だと思います。
というわけで、体験してみました。「経鼻内視鏡」。
当方、消化器内科を生業としており、内視鏡はその中心にあります。
内視鏡は基本的には口から飲み込んでもらうこと(経口内視鏡)が多いですが、検診施設や患者様の希望によっては経鼻内視鏡を使用することがあります。
自分自身、経口内視鏡は受けたことがありますが、経鼻内視鏡は経験が無いなぁ、ということで、やってみました。ちなみに、セルフサービスです。
まずは鼻の通り道(鼻腔)の粘膜麻酔。キシロカインゼリーを注射器にとり、左の鼻孔へあてがって注入しながら、重力に負けないように一生懸命吸い込む。右の鼻孔は親指で押さえ、薬指と小指で注射器の押し子を操作し、左手のガーゼでこぼれないようにガード。難しいし忙しいけど、勉強になります。
キシロカインゼリーが喉元(咽頭)まで流れてきたら、「苦い」。けど、良い具合に感覚が鈍くなっている気がする。勉強になります。
いざ、経鼻内視鏡を挿入。抵抗なく鼻腔を通過し、咽頭へ。ちょっと違和感が増してくるけど、まだ大丈夫。少し進んで食道の入り口付近へ。。。。「オエッ」と2-3回小さくえずいてしましましたが、気づけば食道内にカメラが進んでいました。自分の右手で内視鏡を送り込むのと嚥下する動きのタイミングが難しいですね。勉強になります。
胃の中を水で洗うと、お腹がほんのりひんやり感じました。うん、生きている。
食道、胃、十二指腸と可能な範囲で見回して、とりあえずは大きな異常なさそうで良かったです。
通常、左を向いて横になっている患者様の正面からカメラを患者様に向かって押し進めますが、セルフサービスだと、立った姿勢でカメラを自分に向かって押すので、色々と状況が違いますね。勉強になります。
本日のまとめ
・経鼻内視鏡の苦しさは少ない。(私見)
・体験学習は大事。
卒後臨床研修センター 鈴木