宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2019年05月09日更新

『医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2019名古屋』で6名が発表しました!

時代は令和に移りましたが、平成という世の最終盤に行われたイベントの話題です。
日本内科学会総会と同時期・同会場で行われる「医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2019」というものです。愛知県のポートメッセ名古屋にて2019年4月27日に行われました。

例年、宮崎大学からは複数演題を出すのですが、今年は最多の6演題の発表となりました。2年次研修医の内勢由佳子(腎臓)、神谷俊樹(呼吸器)、黒田彩加(膠原病)、楢原亮(循環器)、原大介(消化器)、若松美仁(腎臓)の6人の先生が、(  )内の分野の発表をそれぞれの診療科の先生の指導のもとで行いました。

発表前日26日の夜には、貸会議室を借りて合同の予行演習を行います。一連の行程はここから始まります。本番を想定してひとりひとり発表を行い、指導医以外の先生が質問を投げかけます。発表が時間通りにまとまるか、質疑応答がそつなくこなせるか、ここで最終チェックとなります。あとから聞くと、「(この予行演習が)一番緊張した」、「予行を前夜に行っていて良かった」との研修医の先生の感想が聞かれました。

翌27日が本番です。朝から会場に集合し、ポスターを貼るところからみんなで力を合わせてやっていきます。学会発表自体が初めての先生もいれば、口演は経験済みでポスター発表が初めての先生もいらっしゃいました。隣で行われる内科学会   総会の大きさにびっくりしながら、そして「ことはじめ」に参加する人の多さにも驚きながら、初めて貼るポスターの硬さにも戸惑いながら、思い思いに準備を進めました。

そしていよいよポスター発表本番です。広い会場に6人の先生が散らばってそれぞれの順番で発表するので、残念ながら全員の発表を見届けるのは物理的に不可能です。わずかな時間差を利用して、指導医の先生方はできるだけ多くの発表を見ようと歩き回っていました。内勢先生、神谷先生、黒田先生、楢原先生、原先生、若松先生の全員が無事に発表を終えられ、相当大きな達成感(と疲労感)を得たようです。患者さんに対する診療だけではなく、常に勉強し時には自らが経験した教育的症例はこういった場で発表する、というのも医師の努めひとつであることを、身をもって実感したのではないかと思います。

発表は午前中に終わり、午後は学会会場を散策など思い思いのスケジュールで研修医の先生方は動かれたと思いますが、午後には嬉しいニュースが飛び込んできました。黒田彩加先生の演題が、「優秀演題賞」に選出されたのです!夕方からの表彰式では檀上でばっちりと表彰され、副賞の聴診器もゲットされました!おめでとうございます。全員で掴んだ栄冠だと思います。

さて、表彰式での名古屋大学・長谷川好規先生(第116回日本内科学会・講演会 会長)のお言葉をお借りしますと、今年の「ことはじめ」の演題数は、「内科総会」の演題数を上回ったようです。それはとりもなおさず、未来を担う若い先生方への期待の表れであると言えると思います。今回の行程を通じて私自身指導医としても勉強になりましたし、個人的には若いパワーをもらえるパワースポット的に考えておりまして、また来年も研修医の先生を連れて賑やかに参加したいなと思う次第です。

研修医の先生方、各診療科の指導医の先生方、本当にお疲れ様でした!

卒後臨床研修センター 副センター長 宮内 俊一

 

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.44

2023年11月発行!大学病院ならではの研修医体験記、研修医の学会受賞など、卒後臨床の今をお伝えします!

バックナンバー»