宮崎大学医学部付属病院 卒後臨床研修センター

卒後センター研修医・教員ブログ

2025年12月19日更新

【報告】「『宮崎県指導医のための教育ワークショップ』に参加しました!」

 去る 12月13日・14日の2日間、シーガイアコンベンションセンターにて、宮崎県臨床研修運営協議会 主催の『指導医のための教育ワークショップ(WS)』 が開催されました。

 宮崎県臨床研修運営協議会は、宮崎大学・宮崎県(医療行政)・宮崎県医師会が一丸となり、宮崎県における臨床研修全般の活性化および支援を行う組織です。本WSには、県内各臨床研修病院から「研修指導医」を目指す先生方が参加されます。今年は街中が青島太平洋マラソンで賑わう中、38名の受講者が参集し本WSに臨みました。宮内は今回、タスクフォースとして参加させていただきました。

 本ワークショップは、厚生労働省が定める「指導医講習会の開催指針」を基盤とし、『宮崎県の卒後臨床研修を魅力的なものにするために』を主要テーマとして構成されています。

 内容は以下の 4つのワークショップ(WS) を柱としています。

  • 臨床研修がもたらした変化を考える
  • カリキュラム〔目標・方略・評価〕の作成
  • 指導医のあり方〔コーチング・メンタルヘルスケア〕
  • 臨床研修の問題点とその解決策を考える

 これらに加え、

  • 臨床研修制度の概要
  • 専門医制度を含む卒前・卒後一貫教育の現状
  • 宮崎県および宮崎大学の医師確保への取り組み

 などに関する講演も行われ、非常に内容の濃い構成 となっていました。

 実講習時間は 16時間以上 と規定されており、本来であれば 3日間で開催される規模 の内容を、2日間に凝縮して実施しています。そのためスケジュールは非常にタイトで、受講者はもちろん、タスクフォースも含め、頭と心をフル稼働させて各WS・講演に参加することとなりました。

 このWSの大きな魅力は、“明日の研修指導医を育成する” ことに加え、“指導医同士の横のつながりを実感・構築できる”ことにあると感じました。卒後30年近いベテラン指導医から、卒後一桁年の若手指導医までが一堂に会する機会は決して多くありません。講習内容について語り合うだけでなく、日頃の研修指導に関する悩みや感想(時には“グチ”も…)を率直に共有する姿が随所に見られ、それ自体が本WSの大きな意義であったと感じます。

 本WSを修了した先生方には、研修修了証が授与され、厚生労働省より正式に認可された「研修指導医」 となります。今後、これらの先生方が県内の基幹型・協力型臨床研修病院において、日々研修医の指導にあたられることになります。

 最後に、タスクフォースの先生方、宮崎県福祉保健部 医療政策課の皆様、宮崎県医師会の皆様、そして宮崎大学卒後臨床研修係の皆様、今回の運営、本当にお疲れ様でした。
また、受講された先生方、大変お疲れ様でした。これからも一緒に頑張っていきましょう。

 宮崎県の初期臨床研修が、質・量ともにさらに向上していくことを心より願っております。

(文責)宮内俊一

センターひろば

卒後臨床研修センター通信vol.50

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