脳神経内科の杉山です。

 

宮崎県高千穂町土呂久地区には、かつて砒素鉱山があり、慢性砒素中毒による健康被害が問題になりました。1973年から土呂久地区の住民検診が開始され、宮崎大学脳神経内科は毎年6月に神経症状に関して診察と電気生理検査により神経障害の評価を行っております。詳細は研究紹介「砒素中毒の研究」をご参照ください。

 

今年は検診開始50年目の節目の年でしたが、6月10日と11日に塩見先生、望月先生、中里先生、金丸先生、佐藤先生、武田先生、杉山の7名で検診を行ってきました。主に末梢神経障害の合併を評価していますが、写真のように筋電計を用いた神経伝導検査もその場で行って評価を行っております。私は2015年から9年連続で参加しており、中には「お久しぶりですね」とあいさつすることもありました。アットホームな雰囲気の中で丁寧に診察や検査を行ってきました。

 

夜は宮崎県の担当者の方々と情報交換を行い、有意義な時間を過ごすことができました。