科長挨拶

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 診療科長挨拶 -塩見一剛―

 宮崎大学脳神経内科(神経内科)のホームページをご訪問いただきありがとうございます。
このホームページは宮崎の地において、私たちが脳神経内科医としてどのような取り組みを行っているのかをご紹介させていただき、病気について興味を持っておられる方、脳神経内科医を志す医学生や研修医、また研究者の方々にとってお役にたてるように日々更新してまいりたいと思っております。

 宮崎大学脳神経内科は、1977年に宮崎医科大学内科学第3講座として開講しました。荒木淑郎先生が主催され、脳神経内科と内分泌・代謝学の分野で診療が始まりました。講座としては、現在呼吸器を加えて神経呼吸内分泌代謝学分野となっております。
脳神経内科の診療科長としては、栗原照幸先生が引き継がれ、大井長和先生の時代を経て2017年度からは私が脳神経内科の科長として担当させていただいております。この年は、臨床部門の全診療科が分野別となり、内科系は9診療科となって脳神経内科もその一つとし独立いたしました。

 

 脳神経内科医の数は全国的にも大都市圏以外ではいまだ充足しているとはいえず、ここ宮崎でも中央部以外では常勤医が不足しております。しかし宮崎大学ではほぼ毎年脳神経内科を目指す医師が増え、医師の数も充実しつつあります。
 脳神経内科は難しい疾患が多いとよくいわれます。脳卒中や髄膜炎などの救急疾患から、パーキンソン病他、神経変性疾患といわれる疾患まで幅広い疾患を網羅するため確かに多様な知識は要求されます。宮崎大学は救急から慢性疾患まで幅広い症例を経験することができ、指導するスタッフも3段構えで診療にあたっております。脳神経内科は比較的少人数の科ではありますが、呼吸器内科、内分泌・代謝分野の先生方とも診療と研究の面でもお互いに協力しあって日々の診療に従事しております。女性医師も多く明るく家族的な雰囲気の中で日々の診療・研究を行っております。

 脳神経内科は臨床での問題の解決を目指した研究活動が大切な分野です。日々の臨床から基礎研究へ、そして臨床へのフィードバックを常に心がけていく必要があります。
これまで神経難病といわれて治療法がないといわれていた疾患において近年は次々と新たな治療法が確立されつつあり、私どもも新規治療や臨床試験も積極的に行っております。
研究分野でも、神経生理分野から病態解明や新規治療法の確立をめざす基礎研究を若手医師が精力的に行っております。一方で土呂久公害における慢性砒素中毒のフィールドワークも長年にわたって継続しており、世界に先駆けた臨床報告も出てまいりました。

 今年からパーキンソン病の治療としてiPS細胞移植治療の治験が国内において始まります。脳神経内科分野における治療は今後も大いに発展することが期待できるものです。私たちは、診療や研究を通じて、脳神経内科医育成と神経疾患の診断、予防・治療法を確立し社会に貢献することを目指しております。脳神経内科に関心があり、臨床や研究をやってみたいと考えておられる若い方々の参加を期待しております。

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