脳神経内科の杉山です。
 
5月31日から6月3日まで千葉県の幕張メッセで開催されていた第64回日本神経学会学術大会に参加してきました。宮崎大学脳神経内科からは、佐藤有生先生と私が発表してきました。
 
佐藤先生は「宮崎県土呂久地区における住民健診を通して推測された慢性砒素中毒の病態生理」というテーマで我々が継続して行っている宮崎県高千穂町土呂久地区の健診から得られたデータを網羅的に発表してきました。佐藤先生は神経学会学術大会で発表するのは初めてでしたが、堂々と発表していました。
 
私の発表は「Chemical chaperones ameliorate neurodegeneration via improvement of cholesterol biosynthesis」というタイトルでしたが、神経疾患に対して今後の治療応用が期待されるケミカルシャペロンの新しい作用点として、コレステロール合成経路に着目した内容を報告してきました。私の小胞体と神経疾患に関する研究は、これまで基礎医学系の学会ではたくさん発表してきましたが、神経学会では初めて発表しました。少し生化学に偏った内容でしたが、たくさんの質問をいただいて充実した議論ができました。
 
幕張は台風の影響で暴風雨がひどかったですが、色々な先生方とも交流ができて有意義な時間を過ごすことができました。