6月12日(土)宮崎は朝から雨が降りしきる中、第232回 神経学会九州地方会が琉球大学の主催でWebにて開催されました。

当科からは、研修医の武田先生が、演題「顔面神経麻痺後遺症から半側顔面けいれんになったと思われる症例に対する電気生理学的検討」を発表しました。武田先生は、昨年も地方会で発表した経験があり、当科としては”研修医で2回発表”という史上初の快挙を成し遂げてもらいました。

電気生理学的に瞬目反射の回復曲線を評価することで、本例の顔面けいれんの病因について考察した症例でした。症候についての質問に対して、落ち着いて回答している姿が印象的でした。

 

武田先生の発表

 

今回の地方会もWeb開催でしたが、現地開催ですと発表者と指導医の先生だけで現地に赴くことが多く、九州の他県に行くことになり、これはこれで楽しいのですが、今回は宮崎にいながら聴講できるというメリットもあり、当科の先生や同期の先生も応援に駆け付けてくれました。まるで部活の試合の応援をしている感覚になりました。

 

演題を聴講

 

今回の学会内のセミナーも、他の演題も、大変興味深いものが多く、非常に充実した1日となりました。

 

今回の参加メンバーで記念撮影

 

宮崎大学 脳神経内科の代表として発表してくれた武田先生お疲れ様でした。そして、宮大チームの監督ともいうべき役割を果たしてくださった指導医の杉山先生もお疲れ様でした。

 

試合終了後に杉山監督と握手

 

瞬目反射の研究については、「神経生理学研究」のページでも紹介していますので、ご興味のある方は覗いてみてください。

Sugiyama et al. Disinhibited Blink Reflex Recovery Is Related to Lateral Trunk Flexion in Parkinson Disease. J. Clin. Neurophysiol., 35: 346-350 (2018)