卒後センター研修医・教員ブログ
2025年11月06日更新
内科はじめの一歩(脳神経内科編)
去る10月26日(月)は脳神経内科にご担当いただき、内科はじめの一歩を開催いたしました。
かつては当院の卒後臨床研修センターで研修され、脳神経内科へ進んだT先生がメインパーソナリティとなり、簡単な講義と身体診察の実技指導をしていただきました。数年前には教えられる側だったT先生が、教える側の前面に立っている事実。感慨深いです。
今日、脳神経診察や筋力、腱反射の診察がテーマ。8名の研修医の先生が参加してくれました。
脳神経内科の先生1人につき、2−3人の研修医の先生が付くという形の小グループに分かれ、MMTに始まり、腱反射の診察をお互いにやってみるスタイル。指導医の先生がデモンストレーションしたり、反射が出やすいコツや評価方法を直に指導してもらったり、濃密な時間でした。教科書を読むだけでは得られない、対面方式ならではの効果を感じてもらえたのでは!?
画像検査でもない、血液検査でもない、手と道具(打鍵器)で診断を進めていくのは、脳神経内科の真骨頂だなぁと思います。

さらに後半は、症例提示・神経診察所見、髄液検査所見から、「障害されている部位を推論してみよう」のコーナー。再度、小グループで異常所見から診断を導き出す臨床推論ですね。「C5-6間の頸椎症性の脊髄症」「髄膜炎と鑑別を要する尿路感染症」の症例でした。
こんな風に、脳神経内科の先生方には、毎度工夫を凝らしながら講義を進めて下さり、頭が下がります。
研修医の間は「習うより慣れよ」が手っ取り早いですよね。
いっぱい経験して、自分の糧にしてください。
宮崎大学の卒後臨床研修センターでは、内科はじめの一歩という内科の各診療科レクチャーを毎月・第4月曜日に開催しています。ぜひ、積極的にご参加ください!
卒後臨床研修センター・鈴木
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