卒後センター研修医・教員ブログ
2025年04月04日更新
【報告】 「救急蘇生講習会と中心静脈カテーテル挿入実習」
4月3日(木)は、研修医オリエンテーションの3日目。
本日のメインプログラムは、本院医科・歯科研修医26名を対象に実施された「救急蘇生講習会」です。
午前中は卒後セミナー室にて、「JRC蘇生ガイドライン2020」に基づいた一次救命処置(BLS)および二次救命処置(ALS)の要点を解説しました。
午後は臨床技術トレーニングセンターへ移動し、実技訓練を実施。インストラクターとして、卒後副センター長の宮内に加え、医療人育成推進センターの安倍弘生先生・中村仁彦先生・黒木純先生、そして循環器内科の小牧聡一先生の計5名が指導にあたりました。
訓練では、まず「BLS」「除細動器の使い方」という2つの基本スキルのトレーニングを行い、その後、インストラクターが提示するさまざまな心停止シナリオに対応するシミュレーション演習を行いました。
参加者には、それぞれこの分野への習熟度に差は見られましたが、丸一日かけて学び、チームで課題に取り組む中で、その差もかなり縮まったように思います。また、蘇生チームのリーダーとして現場さながらの経験を積めたことは、非常に有意義だったと感じています。
午後の実技訓練と並行して、当院IVRセンター・放射線科の全面協力のもと、「中心静脈カテーテル挿入実習」も行われました。研修医26名を2班に分け、一方は「救急蘇生講習会」、もう一方は「中心静脈カテ実習」に参加するというかたちです。
この手技は、前日4月2日に行われた「基本手技実習」とは一線を画す“高度”なスキルですが、研修初期の段階で一度でも体験しておく意義は非常に大きいものがあります。宮内自身、若手時代にこうした実習があれば…と、つくづく感じました。
こうして本日は、“静”と“動”が入り混じる、密度の濃い一日となりました。
宮内は研修医の皆さんの動きを一番近くで見守っていましたが、特にシミュレーショントレーニングにおける姿勢や振る舞いから、それぞれの個性やキャラクターが少しずつ見えてきたように思います。
今日はさすがに、肉体的にもかなり疲れたことでしょう。明日は何人か筋肉痛になるかもしれませんね。
本当にお疲れさまでした!
また、指導にあたっていただいた先生方にも、心より感謝申し上げます。
(文責) 宮内 俊一