宮崎大学付属病院 放射線科 宮崎大学医学部 病態解析医学講座 放射線医学分野

〒889-1692 宮崎県宮崎市清武町木原5200番地[アクセスマップ
TEL:0985-85-1510 FAX:0985-85-7172

研究概要

当教室では診断・IVR・核医学・放射線治療グループで取り組んでいる多彩な臨床研究の他に、画像工学・分子生物学を取り入れた新しい画像診断・治療の開発研究も積極的に行っています。

分子生物学の発展により、癌や難治性疾患をはじめとする様々な疾病の遺伝子診断や遺伝子治療の臨床応用が進み、近い将来は再生移植医療も開始されます。生体内分子の働きを3次元/4次元的にとらえ画像化する生体イメージングは病巣の広がり或いは治療効果の予測や判定に役立つものであり、そこには分子生物学と画像医学、薬学、光医学、医用工学、画像工学などの多くの学問の融合や協力が必須となります。

私たちは附属病院や関連病院で診療に従事する一方で、学内外の多くの研究グループと一致協力して、研究倫理、臨床倫理に則った革新的画像診断・治療技術開発の継続・展開をしています。当教室で創出された研究成果が次の段階に円滑に橋渡しされていくことは、放射線診療の発展や推進の観点からも極めて重要であると考えます。また積極的に全国の大学/研究所/医療機関と研究交流を行い、互いの総合的学術研究能力、最先端設備、国際的研究体制を有効活用し、新たな研究領域や研究分野の開拓、担い手となる人材の育成にも力を注いでいます。

大学は元来研究や教育の場であり、高等教育の必要性とその基盤となる研究の場が必要です。そして現在の大学には、必然として社会貢献も課せられています。大学は科学の新しい発見のみならず社会に価値あるイノベーションを起こす発見や創造が求められています。医療は科学を実践する「応用」科学の最たる分野と考えます。「研究をしても自分の医療スキルや地域医療のためにならない」と言われがちですが、医学研究は人間社会の無形の資産も生むと同時に我が国の医療の活力も生みます。大学での研究・教育・人材育成はこの両方にとって大変重要な役割を担っています。ビッグデータ時代の到来で情報の高速・リアルタイム処理技術が医療に応用されれば、近い将来革新的医用画像技術が到来することに疑う余地はありません。その新しい画像診断・治療技術を創出するのは私たちやさらに若い世代です。

私たちは、高いレベルで多くの人が集まり、育つ場であり、知的拠点であるという当教室の強みや特色をさらに伸長するよう努めることで、診療・研究・教育・社会貢献いずれにおいてもバランスよい体制をとり、基礎医学や診療画像情報を活用した医療イノベーションの創出と、医療ニーズやグローバル化に対応した人材育成・輩出、安寧な健康福祉社会の実現・寄与を目指しています。

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