宮崎大学付属病院 放射線科 宮崎大学医学部 病態解析医学講座 放射線医学分野

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IVR(interventional radiology)

「IVR」とは

画像診断の技術を応用し、外科的手技を用いずに治療を行うもので微小侵襲治療の一つです。IVRは手術であり、従来なら外科的手術しか選択枝がなかった疾患に対して低侵襲的な治療を可能にしたものです。

当施設では血管内IVRおよび非血管IVRのいずれも幅広く行っています。

血管内治療に関して頭頸部の血管形成術・ステント留置や動脈瘤・硬膜動静脈瘻の塞栓術は脳神経外科が、ステントグラフト挿入に関しては心臓血管外科が、心臓は循環器内科がIVRを行いますので、それ以外の領域の血管内治療は放射線科が行います。

IVRは、放射線科医として画像診断につき深く勉強した上でそれを自ら治療に応用する分野です。また、患者様やその家族のみならず多くの診療科医師やコメディカルスタッフと深い信頼関係の上に成り立っています。

血管内IVR

悪性腫瘍や、血管病変に対する治療、外科的手術をアシストするための治療など待期的IVRと救命に関わる緊急IVRがあります。

緊急IVRは患者情報収集、画像情報、IVR前の準備などのプロセスや考え方が待機的IVRとは異なり、分単位での判断を迫られることも多々あります。宮崎県の医療状況から、宮崎大学附属病院には多くの救急救命関連の症例が集まってきます。その中にはIVRを必要とするものも多く含まれており、患者様の状態や採血データ、画像から緊急IVRの適応を判断しています。このような緊急症例が多い点は他の大学病院とは異なる特徴となっています。緊急症例の割合は当院に救急科が創設される前は10%前後でしたが、救急科創設2011年以降は20%~23%と症例の約1/4が緊急症例です。

非血管IVR

画像下生検や骨セメント、血管奇形に対する直接穿刺による塞栓術が多いのが当施設の特徴です。

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