脳神経内科の杉山です。
 
今回は、第64回日本神経病理学会総会学術研究会 / 第66回日本神経化学会大会 合同大会に参加し、「コレステロール合成に着目した神経変性に対するケミカルシャペロンの作用メカニズム」というタイトルでポスター発表してきました。
 
内容は2022年12月にScientific repotsで報告したケミカルシャペロンの新たな作用点に関するもの(2022年12月21日のリンクを貼る)で、先月の神経学会学術大会で臨床向けに修正したものを基礎医学的に戻して発表してきました。
 
脳内コレステロールが重要であることはよく知られており、又、ケミカルシャペロンは基礎研究の題材としても臨床応用としても着目されていることもあり、多くの人が発表を聞きにきてくださり、楽しくディスカッションできました。
 
基礎医学系の学会に現地で参加したのは非常に久しぶりですが、臨床系の学会に比べて良いと感じる点が二つあります。一つ目は、スーツを着なくて良いことです。特にこの暑い季節は、スーツなしで良いというのは非常に楽でした。もう一つは、ポスターセッションは座長も発表時間の制限もなく自由にディスカッションをするという形式を採用しているという点です。演者は1時間という決められた発表時間はポスターの前にいて、聞きに来た人と自由にディスカッションをするのですが、時間を気にしなくて良く、自由に話ができるので議論が盛り上がりました。
 
今回は写真を撮ってこなかったので、発表内容のgraphical abstructを載せます。興味を持っていただけたら、論文もご参照ください。