2020年12月12日 (土)、南国宮崎も寒くなってきましたが、透き通る晴天の中、宮崎大学主催で第230回 日本神経学会九州地方会が開催されました。この日まで、座長の先生方や業者の方との打ち合わせやリハーサルを重ねてきたために、感慨もひとしお。今回の九州地方会もWebでの開催となりましたが、当日はIT企業さながらの配置で教室をイメチェンし、地方会本部として学会に臨みました。7時30分に脳神経内科メンバーで集合、最終の打ち合わせして、9時00分いざ開演!この日のために準備したセットの中、当教室の中里教授の挨拶で学会がスタートしました。

 

学会中の風景

当教室からは研修医の武田紘昌先生が午後一のセッションで登場!「ギラン・バレー症候群治療中に判明したツツガムシ病の1例」を発表しました。ツツガムシ病は、ダニの一種であるツツガムシ媒介の、Orientia tsutsugamushiを起因菌とするリケッチア感染症です。ここ宮崎県では比較的遭遇することが多い疾患です。小血管腔の内皮細胞への感染が多臓器に血管炎を引き起こし、多彩な症状が生じます。ギラン・バレー症候群、あるいは血管炎を機序とする末梢神経障害を発症することがあり、脳神経内科の出番となります。今回、このような難しい症例の治療や電気生理学的所見について考察していただきました。神経学会九州地方会はZoomを使用しますが、発表は全てLIVEです。発表中は演者の姿も配信されるため緊張もあったでしょうが、堂々たる発表、お見事でした!指導医の杉山先生もお疲れ様でした!お二人のコンビネーションも絶妙でした。また、みせてください。

 

発表中の武田先生

質疑応答する武田先生

今回、30題の演題が集まり、多くの先生方のご参加賜り、活発な議論が多く交わされました。非常に貴重な時間を過ごすことができました。学会運営も、医学部学生さんの協力もあり、非常にスムーズに進めることができました。ご参加いただいた先生方、ならびに運営に関わっていただいた全ての方々に、この場を借りて御礼申し上げます。

準備から本番までみんなで創りあげる、、、まるで学園祭みたいな感覚で非常に楽しかったです!